コウガイビルを試しに切断してみました
今日は令和6年7月19日。
終業式が済んで、いよいよ夏休みです。
教員にとっては貴重な充電時間。
今年も充電するぞ。
バロメーターは、このブログの記事数ですね。
昨日、家の庭の草取りをして、出てきたミミズを捕まえて、
今日、学校でヤゴに与えました。
そしたら1匹、ミミズではない生き物がいました。
そいつは、水槽の中に立てたタワーに登り始めたので
写真に撮ってみました。
思いの外、長いです。
捕まえた時には、もっと短かったと思います。
縮んでいたのかな。
とっさだったので、ミミズだと思っていました。
動画にも撮りました。
水中から水面に出るところです。
YouTube: 2024年7月19日 ミミズと思ってヤゴにやったら、違う生物でした。
この生き物はなんだろう?
現在、タワーの隙間から、タワーの内側に侵入して、
姿をくらましています。
水槽の中なので、脱出は難しいと思います。
今のうちに、調べてみます。
どうやらコウガイビルの仲間のようです。
「ビル」とつくので、「吸血ヒル」を連想しますが、
血を吸う生き物ではなく、肉食の生き物だそうです。
正体が分かったところで、もう少し観察したいので、
タワーを解体してみます。
いました。やっぱり縮んでいるようです。
アップで撮影してみました。
この模様からして、ワタリコウガイビルと思われます。
参考:八丈植物公園・八丈ビジターセンター ワタリコウガイビル
コウガイビルについて勉強すると、その生態が面白そうです。
ここから一部引用します。
この奇妙な生物は、扁平動物の一種「コウガイビル」だ。ヒルと名前
はついているが、プラナリアの仲間だ。シュモクザメのような特徴的
な頭部を持ち、平たく細長い。表面は粘液で覆われてぬるぬるとして
おり、明色に暗色の縞が入っている。扇型に広がっている頭部に口が
あるわけではなく、体の中程の腹面に口があり、肛門も兼ねている。
さっそく面白い。頭部に口はなく、腹部に口がある。それが肛門でもある。
どういうこと?ですよね。
コウガイビルは、高温多湿を好む東南アジア原産の侵略性外来種だ。
輸入された園芸植物を介して米国に侵入し、1901年以来、温室でた
びたび見つかってきた。(中略)コウガイビルは、ヒトに害はない
ものの、ミミズを捕食することから、土壌生態系を脅かすおそれが
ある。
これはアメリカの記事なので、このように書いてありますが、
日本にも、輸入された園芸植物の土の中にいたのでしょう。
ミミズを食べます。
コウガイビルは、オスの生殖器官とメスの生殖器官を一個体が持つ
「雌雄同体」であり、主に断片化により無性生殖する。親個体が体の
後部の一部分を切ると、10日以内に頭が形成されはじめる。このよ
うな繁殖は1ヶ月に数回起こることもあり、短期間で個体数が大幅に
増える可能性がある。
コウガイビルは、再生能力が高く、駆除しづらいのも難点だ。2つに
切断すると、やがて再生し、両方とも生存し続ける。テキサス州立
大学システム(TSUS)傘下の「テキサス侵入生物研究所(TISI)」
は、柑橘系のエッセンスや塩による駆除を推奨している。
プラナリアの仲間なので、切断されても再生能力があるようです。
試したくなります。
捕まえたワタリコウガイビルを、床に置いて、切断してみることに。
体の真ん中で、切断しました。
実は切断する前に、お尻の部分が短く切断していました。
これが引用文の記述「親個体が体の後部の一部分を切る」なのかも
しれません。
この3つに切断された体を、入れ物に入れました。
3匹いるのがわかりますか。
10日後にどうなるのか楽しみです。
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