20240519南沢山・横川山⑤ コシアブラ イタドリ
今日は令和6年6月23日。
前記事の続きで、山の報告を書きます。
南沢山頂上です。
時刻は午前10時10分ほどでした。
休憩して、横川山へ向かいます。
↑小さなコシアブラの木。
↓大きなコシアブラの木。
コシアブラは山菜の女王と呼ばれるそうです。
ちなみに山菜の王はタラノメとの説があるそうです。
「コシアブラ」は不思議な名前です。
調べてみました。
Green Snap. コシアブラの花言葉|由来や特徴、食べ方は?
引用します。
コシアブラの”コシ”は、古代の中国にあった国名”越の国(えつのく
に)”から由来していて、つまり”越の国の油”です。”エツ”がいつの
まにか”コシ”に転じて、”コシアブラ”と呼ばれるようになります。
古代日本からたくさんの人がこの越の国にわたり、樹液から塗料を
つくる技術を学びました。そしてこの技術によってつくられた油が
コシアブラです。
樹液から塗料を作ったのですね。
錆止めの効果がある塗料だったようです。
「金漆(ごんぜつ)」という塗料だったようですが、
今はその作り方は、断絶しているとのこと。
葉っぱは有名ですが、花はどのようなものだろう。
このサイトから、花と実の写真を転載。
横川山を目指します。
イタドリ。
これも山菜。
栽培している地域もあります。
でもイタドリは、イギリスで問題になっているそうです。
Global Research 海外都市計画・地方創生・SDGs イギリスで忌み嫌われるジャパニーズ・ノットウィード(2023年8月)
引用します。
イギリスで「ジャパニーズ・ノットウィード(Japanese Knotweed)
」呼ばれる。
(中略)
この植物は、今から170年くらい前、江戸時代に日本に来たドイツ人
博物学者シーボルトが日本からオランダに持ち帰ったとのこと。
(中略)
イタドリはイギリスの気候や土壌に合っていたのでしょう。繁殖力が
強いため、庭から川沿い、野原などにだんだんと広がっていきました。
雑草として駆除するために地上に出ている部分を切ったり抜いたりし
ても、地下に残った茎や根が繁殖して簡単には除去できません。草刈
をして一見すべてを退治したと思っていても、土の中に地下茎が少し
でも残っていれば、後日それが繁殖していくという、厄介な雑草であ
るということがだんだんわかってきました。
(中略)
イギリスでも、もう数十年前から自然保護専門家などにとってこの問
題は顕著だったわけですが、昨今はその被害がさらに広がってきて、
一般的にも知られるようになってきました。というのも、この植物が
不動産に深刻な問題を引き起こしはじめたからです。イタドリの根が
建築物の隙間に侵入し、根を張り広げた結果、建物の基礎や配管、ア
スファルトの隙間に損害を与えることも出てきました。このため、敷
地内や近隣地にジャパニーズノットウィードがあることで、不動産価
値に悪影響を及ぼし、買い手が引き下がることもあります。隣接する
自治体所有の土地からイタドリが侵食して不動産価値が下がったと自
治体を訴え、訴訟で買った人も出てきました。その自治体は損害賠償
として30万ポンド(約5,000万円)を支払う羽目になったのです。
イタドリの被害額はイギリス全国で年間1億5000万ポンド(約270億
円)と言われます。そのため、イギリス政府もこれを問題視して、
1981年にはこの植物の繁殖させることが違法となりました。この植
物を駆除する場合も、その茎や根を捨てるときには特別な許可が必要
となります。
また、イギリスでは家を売る際にジャパニーズノットウィードが敷地
内にあるかないかを申告する必要があります。ないと申告して、それ
がのちに虚偽であったとわかったことで20万ポンド(3,600万円)
を払うことになった人もいます。
(中略)
イギリスではここまでしてもなかなか効果が拡がらないため、私が昔
冗談で言った「蓼食う虫」の活用を本気で始めたようです。イタドリ
を餌にする虫を日本から輸入して、除去しようという試みです。
この虫は Japanese psyllid (aphalara itadori)、日本語ではイタ
ドリマダラキジラミと呼ばれ、カメムシ目タデキジラミ科の昆虫。北
海道から奄美大島まで広く分布します。体長は約2mmで、その姿は
セミに似ています。幼虫から成虫までずっとイタドリを餌として生き
ていて、この虫に汁を吸われたイタドリは枯れていくとのこと。
とはいえ、特定の植物駆除のために害虫を導入するということには
現地の生態系に及ぼす影響を注意深く考慮する必要があります。駆除
目的である植物以外の生態系にまで悪影響を与えてしまう可能性があ
るからです。イギリスではこの虫がイタドリのみを加害し、他の植物
には害を与えないということを調査した結果、この虫の輸入に踏み
切りました。その結果がどうなっていくのか、今のところはまだわ
からないようです。
イタドリは、タデ科イタドリ類。
したがって「タデ食う虫」となります。
日本で、イタドリが問題にならないのは、
タデ食う虫がいるからなのですね。
最後に、イタドリの花のこと。
12年前に撮影していました。
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