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2024年1月13日 (土)

本「最高のがん治療」① 「標準治療」ではなく「最善治療」

   

今日は令和6年1月13日。

  

がんであることを告白した人が、続きました。

森永卓郎さん(66歳)が膵臓がん。

百田尚樹さん(67歳)が腎臓がん。

そして、豊川市の市制80周年記念ソング

「豊川、豊か」で、豊川豊として歌っておられる

山川豊さん(65歳)が肺がん。

日本人の2人に1人は、がんになると言われるので、

がん宣告される方は、こうやって出てくるとは思いますが、

60歳代の有名人がこうも続くと、

年齢の近い私にもいつ順番が来るのかと心配します。

  

がんに関係するこんな本を読みました。

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「最高のがん治療」

(津川友介・勝俣範之・大須賀覚著/ダイヤモンド社)

  

この本から引用していきます。

  

このように、間違った情報を選択してしまうと、命にかかわります。

そこで本書の出番です。この本を読めば、がんを専門とする医師や

研究者でなくとも、がんについて正しく知ることができ、間違った

がん情報にだまされずにすむようになるでしょう。

「がんは国民病」と言われているのに、学校ではがんについて十分

に習うことはありません。最低限の知識がなければ、だまされてし

まうのも無理のないことです。

学校では習わないけれど、皆さまに知ってほしいとても大事なこと

がある。そう思いながら、3人で力を合わせてこの1冊を書き上げま

した。

(8p)

  

でも最近、がんのことを学校で教えることが始まったと聞きます。

一昔前だと、全く考えなかったことだなあ。

   

もしがんになってしまったら、どの治療法を選べばよいのでしょう

か。

読者の皆さまは、ぜひ「保険が適用される治療法」(「標準治療」

と呼ばれる治療法)を受けてください。 実はこれが、最も効果が期

待できる最高のがん治療法だからです。

(20p)

  

これがこの本の結論ですね。

  

新しい治療法であればあるほど効果が期待できるわけではありませ

ん。 「新しい治療法」とは、実は「まだ効くかどうかわからない

治療法」なのです。

(31p)

  

「新しい治療法」と聞くと、まさに期待しちゃいます。

でもそれは違うようです。

  

なぜ、冒頭でがん治療薬の効果を確かめる方法をご紹介したかとい

うと、普段病院で 何気なく受ける保険適用の標準治療は、この厳し

い4つのプロセスを 通過して選ばれた日本代表選手並みのスーパー

エリートであることを伝えたかったからです。

(32p)

  

保険適用の標準治療を選んでさえいれば、科学的根拠のない治療法

を選ぶことはありません。

(33p)

   

がん治療において、 「余命」を大きく超えて生きる患者さんがいる

ことはよくあることであって、奇跡などではありません。

同じ治療を受けていたとしても、患者さんの反応はさまざまです。

がん治療の効果は、患者さんの年齢や体力、持病、がんの大きさや

治療の難しさによって大きく変わります。

何割かの確率で、当初の予想よりもはるかによい結果になる患者さ

んもいるのです。

治療結果がよい例を1つだけ取り上げて強調すると、その治療法に

はさも効果があるように見えてしまいます。

たった1人の例をもって 「生存期間が延びたのはこの治療法を受け

たから」と結論づけるのは間違いである可能性が高いのです。

このような誤認をわざと利用する悪い人もいますし、だます意図は

なくても使ってしまう方もいます。

(40p)

   

第1章では、もしがんと診断されたら、まずは標準治療を受けるこ

とが最善であるとお伝えしました。

「標準」と聞くと「並の治療法」だと誤解する方もいるかもしれま

せん。しかし、標準治療は英語のスタンダード・セラピーを日本語

訳したものであり、英語の「スタンダード」には「全員が行うべき

優れたもの」というニュアンスがあるのです。

ですから、「標準治療」ではなく「最善治療」と言い換えたほうが

わかりやすいかもしれません。うれしいことに、日本では基本的に

標準治療には保険が適用されます。

(50p)

   

がんの標準治療は、(1) 手術、(2) 放射線治療、(3) 抗がん剤治療の

3つで構成されています。この3つをまとめて 「3大治療」と呼びます。

どこの臓器にどのような種類のがんができたかで、治療法は異なりま

す。ただ、基本的には3大治療の順番や組み合わせなどを変えて対応

します。

(51p)

  

やっぱりこの3つなんだ。

これは昔からそうですね。

  

副作用2/脱毛冷やせば抑えられる

脱毛を予防することは、今までは困難でしたが、最近では頭部を冷却

することでかなり抑えることができるようになりました。

治療中に頭部を冷やす装置をつけることで、完全とまではいきません

が、一部の人に対して、ウィッグや帽子などを必要としない軽度のレ

ベルにまで脱毛を予防することができると報告されています。

この冷却装置は2019年5月に医療機器として承認されました。今後、

多くの施設で使われるようになるでしょう。

(63p)

  

冷やすことで、脱毛は抑えられるんだ。

抗がん剤といえば、脱毛とセットの感じですが、

改善されつつあるのですね。

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