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2023年11月30日 (木)

本「四季を彩る野鳥たち 東三河野鳥記」② ヤドリギとヒレンジャク

    

今日は令和5年11月30日。

  

この記事の続き。

ここでも道草 本「四季を彩る野鳥たち 東三河野鳥記」① みさご寿司 過眼線(2023年11月27日投稿

  

「四季を彩る野鳥たち 東三河野鳥記」

(皿井信著/文一総合出版)より引用。

  

ミサゴの次に記述されていたのが、

「ヤドリギに群れる ヒレンジャク」

ヤドリギに興味のある私にとっては、

見逃せないところです。

   

ヤドリギに関係あるところを、引用します。

  

例年より十日も早く花だよりを聞いた。 カタクリが淡い赤紫色の花を

咲かせるころ、エノキの枝に寄生するヤドリギの漿果(しょうか)(果

実のうち、肉質部に水分の多い実のこと。トマトやブドウなど)が、早

春の陽に照らされて、淡い黄色の透き通ったビー玉のように輝いていた。

早春にみずみずしい実をつけるヤドリギの漿果は、ヒレンジャクにとっ

て旅立ち前の栄養分となる。 ヒレンジャクは、漢字で「緋連雀」と書

く。 レンジャクの名がつく鳥で冬鳥として日本に渡ってくるものには、

このヒレンジャクのほかに、キ(黄) レンジャクがある。ヒレンジャク

はムクドリくらいの大きさで冠羽をもった、尾の短いずんぐりした鳥

である。全身淡いブドウ色をしており、眼を通る太い筋とのどが黒く、

精悍(せいかん)な顔立ちに見える。(中略)


例年のように今年も、春分の日間近の日曜日、毎年必ずヒレンジャク

が見られるという豊田市松平、ヤドリギの茂る巴川のほとりに出かけ

てみた。 チリチリチリと細く鳴き、ヒーヒーという柔らかい声が川面

を渡った。熟れたヤドリギの漿果をついばむヒレンジャクの数羽の群

れを観察した。粘液質の強い、透き通ったおいしそうなヤドリギの漿

果をたくさん食べて、腹一杯になった小さな群れは、近くの横枝に並

んで休んでいた。黒い小さな種子が粘液とともに数珠つなぎとなって

肛門から出て垂れていた。赤緋色の尾の先から、だらっと垂れて風に

ゆられているさまは、格好いいものではなかった。かつて、坂宇場(

愛知県北設楽郡豊根村) の民宿の老人から聞いた「レンジャク尻くさ

り」の話を思い出した。野鳥の体内を通った種子は発芽しやすい状態

になるという。粘った種子が枝に付着して芽を出すのである。 ヤドリ

ギはヒレンジャクと共生の関係にあるのだ。

時には、ヤドリギがなくても、北へ帰る途中に、ひょっと街の真ん中

を群れて通過することがあるそうで、テレビのアンテナにずらりと並

んだヒレンジャクの写真はよく見るが、まだ実物にはお目にかかって

いない。この春、知人から、池の畔に三十羽ほどのヒレンジャクの群

れがいたという電話があり、早速、次の日にその場所に行ってみたが

いなかった。

また、庭の餌台にリンゴとナシを置いたら、ヒレンジャクが群れてや

ってきて、またたく間に食べ尽くしたという報告もある。 来春はわが

家の餌台にも、リンゴを置いてみようと思う。

(21〜23p)

  

ヤドリギのの漿果については写真に撮っています。

ここでも道草 H26 3月の花々1/ヤドリギ2(2014年3月4日投稿)

Img_3177

この漿果を鳥が食べて、粘着性のフンをして、

それが枝に張り付いて、ヤドリギが発芽することは知っていました。

今回、この本で、その鳥がヒレンジャクだとわかりました。

勉強がちょっと進歩しました。

  

次に見たいのは、ヒレンジャクがヤドリギの漿果を食べているところ、

そして粘着性の糞をしているところです。

ちゃんと撮影してネットにアップしてくれている人がいます。

この動画は画面も綺麗で、しっかり見ることができます。


YouTube: ヒレンジャクとヤドリギの共生

Img_3183_3

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ヒレンジャクが粘りのある糞をしているところです。

右奥には、枝に糞が張り付いているのも見られます。

生で見たいシーンです。

Img_3182

ヒレンジャクの尾羽の先は赤色です。

  

  

野鳥の会のNさんからもう1冊、本を紹介されました。

これです。

Img_3185  

東愛知新聞 2023年1月21日

元先生の偉業。

「豊川市の野鳥 2022」(杉原実編集・制作)

全部で250種の鳥が紹介されています。

こんなに豊川市で見られるんだと驚きです。

  

ヒレンジャクにそっくりのキレンジャクの記述を

引用してみます。

  

本種の数はヒレンジャクの数に対してきわめて少なく、100羽近く

のヒレンジャクの群れのなかに稀に1、2羽混じる程度である。

レンジャク2種はよく似ている。識別のポイントはいくつかあるが、

ヒレンジャクの尾羽の先が紅いのに対して本種はそれは黄色い。

(256p)

  

これはわかりやすい。

キレンジャクは、ヒレンジャクと一緒に行動するんだ。

異種交尾することはないのかな。

  

  

鳥はものすごく種類がいるので、全てを知ろうとするのは

無理なことです。

縁があった鳥を追いかけたいです。

ツバメ、ミサゴ、ヒレンジャク。

とりあえず、この3種。

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