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2023年11月27日 (月)

本「四季を彩る野鳥たち 東三河野鳥記」① みさご寿司 過眼線

   

今日は令和5年11月27日。

   

「なだらか期間」19本目の投稿。

  

テレビ番組で、ミサゴを見て興味を持ちました。

ここでも道草 魚を獲る猛禽類ミサゴ(2023年10月27日投稿)

1ヶ月前のことでした。

ミサゴはどこに行ったら見ることができるか、

野鳥の会のNさんに聞いてみました。

そしたら2冊の本を紹介してくれました。

その1冊。

Img_3155

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「四季を彩る野鳥たち 東三河野鳥記」

(皿井信著/文一総合出版)

  

1992年発刊の本です。

皿井信(まこと)さんは、新城市、豊橋市で教師として

勤めていました。

昭和11年生まれ。

愛知教育大学(愛知学芸大学)を卒業している大先輩でした。

この本のミサゴの記述はなかなか味があります。

全文引用します。

   

弥生三月、梅の花も盛りを過ぎ、桜のつぼみが紅色を帯びるころにな

ると思い出す鳥に、ミサゴがいる。

ミサゴは、トビとほぼ同じ大きさで、翼を広げると一七〇センチにも

なる大型のタカの仲間である。翼は長いが、尾は短い。頭部は白くて、

過眼線(かがんせん)が黒く、体の上面は黒褐色、体の下面は白くて、

胸にも黒褐色の帯がある。

パッと大きな翼を広げ、黄色の目玉でギョロリとにらむ、あの黒い筋

のある純白の顔から、白髪で、白くて長いあごひげを生やし、白い法

衣(ほうえ)を着た仙人を連想するのである。この仙人、霞を食べず

に魚を食べる。 ミサゴは、ほかのタカとは違って、魚を専門に捕って

食べるのである。だから、一般的には水辺の鳥の部類に入る。

全国の海岸や河口、島、大きな川や湖沼などに留鳥としてすみ、近く

の岩や高い樹上に、枯れ枝、草葉、海藻などで巣を造る。 営巣場所に

なっている海岸の岩礁地帯などが、リゾート開発によって年々数が減

少していて、たやすくお目にかかれないようになったのが残念である。

ちょっと眉唾物の話であるが、ミサゴは捕った魚を巣の中に積んでお

いて餌とするという。その魚が自然発酵し、海藻類の塩分と交じって

酢味のある程よい味となる。 これを「みさご寿司」と言うのだそうで

ある。どこかの寿司屋の屋号のようだが、その寿司を、人間がはしご

をかけて、下から失敬して食べるのだという。

ある年の三月、新城市(愛知県) 桜淵に鳥を見にいった。 太陽も高く

なった九時ごろ、どこからともなく、ゆっくりとした帆翔で飛んでき

たミサゴが、朝食の準備にとりかかろうとしていた。

川を横切る電話線のケーブルの上に止まって、しばらく川面を眺めて

いたが、ゆっくり大きく翼を広げて、水面に向けて飛びたった。五メ

ートルくらい上から獲物の魚を見つけると、空中の一点にひらひと停

空飛翔し、ねらいを定めるや、翼をつぼめて両足を前に突き出して、

猛スピードで足から水面に突っ込み、魚をわしづかみにすると、元の

電話線に戻って獲物を食べ始めた。 ミサゴは、カワセミのようにく

ちばしで捕るのではなく、フクロウのように鋭い爪でぐいと魚をつか

むのである。いわゆる「鷲づかみ」である。

ある本で読んだ話なのだが、大きなプリかサケをつかんだのはいいが、

鋭い爪は硬直して、魚の肉に食い込んで離れないまま、その大きな魚

は (ミサゴを捕らえたまま) 水中に深く潜ってしまった。息のできな

いミサゴは苦しくてもがくのだけれど魚の肉に食いこんだ爪は離れず、

やがて力尽きて屍(しかばね)となる。

ミサゴの屍を背負ったプリは、そのまま成長し、回遊して年月を経た。

ブリの背中でミサゴの死体は朽ち果て、ミサゴの足の骨だけ残った。

そしてあるとき、背中に二本の角を生やしたプリが網にかかったとい

う恐ろしい話であった。

そんなミサゴも、農薬に汚染された魚を食べて、産卵数やふ化率が低

下したとの調査報告もある。人間もミサゴと同じように、農薬に汚染

された魚を食べている。これまた、恐ろしい話である。

(18〜20p)

  

「みさご寿司」なんてありそうです。

Googleで検索すると4店ありました。

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その中から、高松市にある「みさご寿司」の写真。

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食べログ

  

こういうのをきっかけに四国にも行ってみたいですね。

ネタが大きく、食べ応えがあるお寿司のようです。

ミサゴの話を知って、ここで寿司を食べるのは、

とっても面白い体験だと思います。

   

「過眼線」も興味ある言葉です。

次のサイトを参考にします。

バードウォッチング基礎知識 鳥の各部名称

転載します。

  

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これがハクセキレイ。

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京都九条山自然観察日記

目の前後にあるラインが過眼線ですね。

ちゃんとこういう模様に名前があるんだな。

  

  

続く
  

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