「違和感ワンダーランド」① 中曽根元首相が墓場まで持っていったもの
今日は令和4年4月15日。
この本を読みました。
「違和感ワンダーランド」(松尾貴史著/毎日新聞出版)
「江戸しぐさ」というものが、言われた時がありました。
でもそのようなものは実存しなかったようです。
昭和に入って創作されたものとのこと。
この本を読んで初めて知りました。
「実存しなかったとしても、役に立つならいいじゃないか」と主張
する人がいる。よくない。うそで教育をするというのは反道徳、反
知性のなせる業だろう。こんな怪しいものが文部科学省検定済みの
教科書に載った例はいくつもあるが、関与した人たちはどう思って
いるのか。その多くは、この捏造された作法に心酔していた下村博
文氏が文科相だった時に起きたという。
原田(実)さんが著書『江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの
伝統』(星海社新書)で、詳細にわかりやすく検証しておられるの
で、ご一読をお勧めする。
(38p)
また読んでみたい本が増えました。
人種という言い方をするが「人種間」に動物としての差異はない。
知的能力も身体能力も、人種間に違いがあるわけではない。例えば、
多くの人が思っている「黒人は運動神経がいい」「肉体が強靭であ
る」「リズム感や音感に優れている」というイメージは、全く科学
的な根拠がない。黒人の有名人を思い浮かべれば、ミュージシャン
やダンサー、アスリートがどんどん出てくるけれども、それは結果
として有名になった人たちだから思い浮かぶだけで、遺伝子や体質
や脳の性質に違いがあってそうなっているのではない。個人個人が
生活習慣や社会環境によって身に付けた才能であって、人種として
その分野で優秀なわけでは全くないのだ。
(49p)
黒人は運動神経がいいというイメージはあります。
オリンピックを見ているとそう思います。
それも先入観だったのですね。
中曽根康弘元首相の葬儀が行われた。内閣と自民党の合同葬という、
公私混同の一大セレモニーに1億円近い税金が投入され、多くの反
対の声が上がる中、強行された。政権を取っているからといって、
一政党と内閣が合同でイベントを行うという違和感と、そこに巨額
の公金が流用されるという事態に、国民はただ見せつけられるだけ
というあしき前例が残されてしまった。
(60p)
中曽根首相は、日航機123便墜落事故隠蔽の疑いがある人である。
秘密は墓場までを実行した人だと思う。でも真相は公開されるべき。
安倍首相が、病気を理由に、首相を辞任しました。
病気の人に対していたわるのは当たり前だが、安倍政権が8年近く
に及ぶ長期間続いてきた結果、憲法9条の解釈を変更して集団的自
衛権の行使を容認した安全保障関連法、特定秘密保護法や、公文書
改ざん、記録の廃棄、弱者切り捨て、憲法違反、公職選挙法違反、
政治と税金の私物化ーーー。その他の非道な政治も含めて病気とは
全く関係のないことであり、病気が長引こうが治ろうが追及の手は
緩めてはいけない。
(40p)
森友事件、桜を見る会など、真相を明らかにするべき出来事は
残っています。どうにかならないものか。
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