「線量計と奥の細道」③ 『おくりびと』のロケ地 糸魚川の翡翠
今日は令和3年12月3日。
前々日の投稿の続きで、
「線量計と奥の細道」(ドリアン助川著/集英社文庫)より
引用していきます。
雲行きがまたあやしくなってきたので、駅の方に戻ろうと歩きだせ
ば、どこかで見た洋館風の古い建物がある。初めての風景のように
は見えない街といっても、いくらなんでもこの既視感はあり得ない。
陰気で芸術的なこの建物はみたことがあるような、ではなく、見た
ことがある、のだ。なんと、映画『おくりびと』で山崎努演じる葬
儀屋の社長がフグの白子を網で焼いて頬張っていたあのビルではな
いか。つもり本木雅弘演じる新人の納棺夫が出入りするあの得体の
知れない会社の社屋だ。好きな作品だったので、私は二度観ている。
独特のオーラを放つこの建物にも興味が湧いていた。『おくりびと』
が山形の物語であるとはしっていたが、舞台はまさにこの酒田だっ
たのだ。しばし建物鑑賞をする。
(234~235p)
私も『おくりびと』を見ているが、もう過去のこと。
山崎努さんが何かを網で焼いていたことは記憶しているが、
建物は思い出せません。
こういう時はネットで探します。
☝ このサイトが優秀でした。
2008年の映画。
山形県が舞台だったのですね。
いい機会なので、また見てみようかな。
きっとテレビ放送を録画したのがあるはずだ。
プラムさんがまず連れていってくれたのは、翡翠(ひすい)の美術
館が併設された日本庭園の「翡翠園」だった。糸魚川周辺は古来か
ら翡翠の原産地として知られており、縄文の頃にはすでにこの石を
崇(あが)める文化と暮らしがあったらしい。いわば翡翠はこの地
の歴史的シンボルであり、また装飾や神事のための貴重な宝石であ
り続けた。人間と大地をつなぐ接点、神性と権威が宿る輝き。その
双方が翡翠だったのだ。美術館には原石をはじめ、装飾品や彫刻な
どがずらりと展示されていた。
(278p)
「翡翠」という漢字はこのブログで使うのはおそらく初めて。
しかし「ヒスイ」なら昨年登場させている。
覚えていました。
※ここでも道草 2日間で2番組を見て、人類と鉄の歴史の勉強(2020年11月27日投稿)
この時は鉄の勉強をしていました。
鉄は貴重品であって、他の地方と物々交換されたことを知りました。
その中に出てきました。
新潟のヒスイ。
これこそが、糸魚川の翡翠でしょう。
タイミングよく「ブラタモリ」で糸魚川を訪れていました。
録画しました。
きっと翡翠のことが扱われていることでしょう。
「ブラタモリ」を見て、このブログにまた「翡翠」を登場させたい。
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