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2021年7月 2日 (金)

「草花のひみつ」② センダングサ オオバコ

   

今日は令和3年7月2日。

   

6月30日の記事に引き続き、

「子どもと楽しむ 草花のひみつ」(稲垣栄洋著/ヒダカナオト絵

/エクスナレジ)より引用します。

   

草むらの中を歩いた後は、服やズボンについたひっつき虫を取るのが

大変です。しかし、不思議なことに、あんなにまとわりついていたひ

っつき虫も放っておくといつの間にか自然に取れてしまいます。

それもそのはず、ひっつき虫は、新しい土地へ旅立つために衣服にく

っついているのですから、いつまでもしがみついていては、永遠に地

面に根を下ろして芽を出すことができません。ですから、しつこくし

がみつきながらも、いつしか自然と離れていくように、程よくくっつ

くしくみをひっつき虫たちは発達させているのです。たとえば、セン

ダングサは、魚を獲る銛(もり)のようなトゲのある種子で衣服にく

っつきますが、このトゲは壊れやすくなっていて、やがて離れるしく

みになっています。

(61~62p) 

  

この発想は今までしていませんでした。

センダングサなんか、一番厄介なひっつき虫だと思っていました。

ひとつひとつ丹念に取っていました。

そうだよね、いつしか自然と離れていく仕組みが

備わっているはずですよね。

この本で気がつきました。

  

次はオオバコの話。

   

踏まれてもダメージが少ないように、葉を地面に張り付くように広

げています。また、大きな葉はやわらかそうに見えますが、葉の中

には五本の丈夫な糸が通っています。葉をちぎってそっと引っ張る

と、この糸を抜き出すことができます。柔らかさのなかに硬さを合

わせ持っているので、踏まれても、ちぎれたり、やぶれたりしない

のです。(中略)

もちろん、オオバコは踏みつけに耐えているだけではありません。

オオバコの種子はゼリー状の物質を持っていて、水に濡れると粘着

します。そして、人の靴や車のタイヤにくっついて運ばれていくの

です。タンポポが風で種子を運ぶように、オオバコは人に踏まれて

種子を広げます。オオバコが道に沿って広がっているのはそのため

です。

踏まれることは植物にとって嫌なことです。しかしオオバコにとっ

て、踏まれることは嫌なことでも、乗り越えるべきことでもありま

せん。オオバコは踏まれないと困ってしまうくらいまでに、踏まれ

ることをプラスに変えているのです。

(130~131p) 

   

さっそくオオバコの葉をちぎって5本の糸を確かめたいです。

オオバコは、踏まれないと困ってしまうのも新しい視点です。

  

引用は以上で終わります。

この本は図書館に返します。

同じ本をアマゾンで注文します。

手元に置いておきたい本です。

きっと将来参考になりそうな本です。

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