「里山資本主義」② オーストリアという国
今日は令和2年6月16日。
「里山」の響きはいいなと思います。
奥さんの実家は里山です。
新任で務めたところは里山でした。
山登りに行った時には、いろいろな里山を見てきました。
いつかは里山暮らしをしたいとは思いますが、
今は定年までの1年9カ月余りを精一杯頑張ろうという気持ちです。
本「里山資本主義 日本経済は『安心の原理』で動く」
(藻谷浩介著/NHK広島取材班著/KADOKAWA)から
引用していきます。
(前略)では、なぜ人口1000万に満たない小さな国・オースト
リアの経済がこれほどまでに安定しているのか?その秘密こそ、里
山資本主義なのだ。
オーストリアは、前章にみた岡山県真庭市のように、木を徹底活
用して経済の自立を目指す取り組みを、国をあげて行っているので
ある。
国土がちょうど北海道と同じくらいの大きさで、森林面積でいう
と、日本の約15%にすぎないが、日本全国で一年間に生産する量
よりも多少多いぐらいの丸太を生産している。知られざる森林先進
国・オーストリアの秘密を探っていこう。
(65~66p)
オーストリアとは、このような国だったのですね。
この本で知りました。
ヨーロッパでは、スウェーデンやフィンランドといった北欧でも
林業が盛んだが、これらの国々では平地にある森で営まれるため、
険しい山を持つ日本にとっては、その技術は参考にしづらい。しか
し、アルプスを抱えるオーストリアの山々は日本と同じように切り
立っていて、そこで培われた技術は、日本にも導入しやすいそうで
ある。
(67p)
なるほど。
恥ずかしながら、オーストリアはそういう国なんだと認識中。
タワーヤーダーと呼ばれる、ロープを張って山の上から大量の木
材を一度に下ろすことができる最新の機械や、木材を次々とチップ
に加工するチッパーと呼ばれる機械など、丸二日かけて、へとへと
になりながら山を歩き回るうち、オーストリアで新しい機械や技術
がどんどん開発され、日本人が知らないうちに林業が最先端の産業
に生まれ変わっていることを思い知らされる。
久しく斜陽産業とみなされてきた、日本の林業関係者たちは、一
様にため息をついていた。
(68p)
かつての森林鉄道のことを調べた時には、
確かにかつては繁栄していた産業だけど、
今は斜陽産業になっていると思いました。
これだけ日本にたくさんある森林資源に再び陽が当たり、
最先端産業となればいいなと思います。
里山が活気づきます。
つづく
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