日めくりより/ニュートンと虹と思考の話
今日は令和2年5月31日。
5月最終日。
6月は苦い思い出のある月。
5月が終わって6月に入るのは少々覚悟が必要です。
1年前のことが思い出されます。
閑話休題。
最近、ニュートンの名前を続けて見ました。
これも何かの縁と思い、書き留めます。
2020年5月22日朝日新聞朝刊「天声人語」です。
かの万有引力の法則は、自粛生活から生まれた。英国でペストが
猛威をふるった17世紀、若きニュートンはロンドンを離れて郷里
の村へ避難。わずか1年半の間に、引力のほか微積分と光学という
画期的な発見をする▼「ペスト疎開をしていなかったら、20代前
半で短期間に発見を三つも成し遂げられなかったかもしれません」
と東京理科大の川村康文教授(60)。当時、ニュートンは学位を
得たばかりで、大学が閉鎖されなければ、思考を深める時間もなか
ったのではと推察する▼自粛中のニュートンは昼間、農場の納屋に
こもった。穴から差し込む陽光は白いのに、壁に映るのが七色なの
はなぜだろう。考えた末、光の正体は屈折率の異なる線だと発見す
る。当時の母は息子の異能に気づかず、農作業の怠け癖を嘆いた▼
評伝を読むと、かなり狷介(けんかい)な人物だったらしい。ペス
トが去った後は大学に戻って研究に打ち込むが、巣ごもり期のよう
な大発見はなかった。講義は下手で、聴講生は少なめ。ネコを心の
友とし、人生の後半を業績論争に費やしたようである▼きのう大阪、
京都、兵庫の3府県で緊急事態宣言が解かれたが、首都圏や北海道
ではなお自粛が求められる。コロナ禍で日常が一変してしまい、学
びに没頭できないと悩む若者も少なくないだろう▼ここは発想を転
換し、長い巣ごもり生活を前向きに受け止めよう。後世の歴史家か
ら「コロナ時代のニュートン」と称賛されるような新たな才能と出
会いたいものである。
※狷介=頑固で自分の信じるところを固く守り、
他人に心を開こうとしないこと。
※業績=事業や学術研究の上で獲得した成果。
「思考を深める」に注目。
インプットしただけでなく、何かを思いつくのには、
思考を深める時間が必要なわけです。
私にとって、この1年間がそんな期間であったと、
将来、思い返せることができるといいなあ。
そのためには、定年前の期間を充実させたいです。
「天声人語」には、ニュートンが光の正体を発見するシーンが
書かれています。
次の日めくりも関連します。
日めくり「雑学王」(TRY-X)より。
虹の色=7色と決めた、超有名科学者とは?
そうか、欧米では6色と考えられている場合が多いのですね。
室町時代の書物には5色と書かれているんだ。
先入観を壊してくれました。
※気になること、知識の泉 虹色の順番と覚え方 虹が7色なのは日本だけ?世界の虹色事情は?
☝ ここが参考になりました。
日本での虹色の順番は内側から
赤・橙・黄・緑・青・藍(あい)・紫
6色の国は、藍がないようです。
5色の場合は、「青・藍・紫」が青でひと括りです。
それはそれで納得です。
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