« 2020年「山が笑った日」/ツバメ初見日 | メイン | 「長期ひきこもりの現場から」④ 強烈なストレス→際限なくループ »

2020年4月11日 (土)

「ETV特集 緊急会談 パンデミックが変える社会 歴史から何を学ぶか」から学んだこと 

 

今日は令和2年4月11日。

  

復職プログラム中です。

1年前と違って、読書をする時間が増えたたため、

それまでにやっていたことで、減らさなくてはなりません。

映像の写真を撮って、ここに載せる時間を、

今回は節約しました。

  

4月4日放映の番組

「ETV特集 緊急会談 パンデミックが変える社会

歴史から何を学ぶか」を見ました。

勉強になりました。

  

勉強になったことをここに書き留めます。

 

対談したのは3名。

漫画家のヤマザキマリさん。

歴史家の磯田道史さん。

長崎大学熱帯医学研究所教授の山本太郎さん。

さらにヤマザキマリさんが、

東京大学医科学研究所の教授の

河岡義裕さんを訪問して対談しています。

   

誰が話したことであるかは置いておいて、

勉強になったことを列挙します。

 

〇新型コロナウイルスは変異する。一度治まったとしても、

 別の地区で変異したウイルスが、再び襲う可能性がある。

 治まったからホッとしていてはダメで、

 他地区での感染終息が必要。

 地球という惑星に住む者として、他人事はない。

 

〇誰もが現状から逃れることができない。長い闘いになる。

  

〇人類は今まで何度も感染症に襲われてきた。

〇ペスト 黒死病と呼ばれる。

 14世紀、ヨーロッパでは1/3が犠牲になる。

 

〇1918年~1920年 スペイン風邪(インフルエンザ)

 死者は4000万人とも5000万人以上とも言われている。

 第2次世界大戦。兵士が戦場を移動することで感染が広がった。

 

〇戦争、災害、疫病。社会の変化をもたらす。

 突然別な社会が生まれるわけではなくて、

 それが起こる前にすでに内包していた社会の変化が、

 時間を早送りをするように起こる。

  

※「オンライン授業」という言葉が、最近は飛び交います。

 教育のIT化が急速に進みそうです。

 私としては、進んでほしい。現役中に体験したことがあります。

  

〇パンデミック(感染症の世界的大流行)

 必要最低限なものを意識する風潮になる。

 

〇スペイン風邪 日本でも50万人が死んでいる。

 しかし日本の記録が乏しい。

 磯田さんの師匠が言うには「風景を変えない感染症は忘れられやすい」

  

※今年の「山が笑った日」も異常な日ではありませんでした。

 ツバメが飛んでいるのも見ました。

 愛知県は昨日、緊急事態宣言が出ました。

 勤務校も再び休校状態です。 

 でも景色はあまり変わっていません。

  

〇与謝野晶子が残した文章。

 「盗人を見てから縄をなうというような日本人の便宜主義が

 こういう場面にも目につきます。

 政府はなぜいち早く、この危険を防止するために、

 多くの密集する場所の一時的休業を命じなかったのでしょうか。」

 (「感冒の床から」)

  

〇「いやなことは忘れたい」「もう嵐はすんだ」

 と思った人たちの行動が心配。再び感染が増加する可能性。

  

〇1回目の感染襲来。2回目があるのか、3回目があるのかは

 誰もわからない。

 スペイン風邪。日本の場合は2回目の流行の方が致死率が高い。

 100人あたりの死亡者数

 1回目の流行 1,22人

 2回目の流行 5,29人

 (東京都健康安全研究センター)

 2回目の流行の方が強毒となり、若い人の死者が増えた。

  

〇ウイルスの強毒化をさせないためには・・

 「弱毒化の方向に淘汰圧をかけていくことが必要」

 毒性の強いウイルスはヒトをすぐに殺してしまう。

 ウイルス自体も消えてしまう。

 ウイルスが生き残るためには、感染したヒトが死ぬ前に、

 次から次に感染する状態になることが必要。

 つまり感染速度が速いと、強毒化したウイルスが生き残る。

 逆に、人々が感染防止に十分な注意を払うことで、

 感染のスピードは遅くなり、毒性の弱いウイルスが残る状態となる。

  

〇スペイン風邪

 第2次世界大戦に参戦した国は、情報統制して実態を伝えなかった。

 中立国のスペインでは比較的に情報を出した。

 したがって「スペイン風邪」と命名された。

  

〇日本は経済大国。

 経済を疲弊して、自殺者が増えることを恐れる。

 感染死が増えることを防ぐだけではなく、

 自殺者を増やさないことも必要。

 磯田「死んじゃだめだ。お金のことはどうにかなる」

  

〇河岡義裕さん。

 1999年。インフルエンザウイルスの人工合成に成功。

 スペイン風邪を起こしたウイルスは、大流行して消えてしまった。

 そのウイルスの遺伝子を明らかにしようとした人がいた。

 アラスカの永久凍土に包埋されていた人を掘り起こして、

 肺の中にあったウイルスの遺伝子の配列を明らかにした。

 2018年。その情報を使って、

 スペイン風邪のウイルスを再構成した。

 インフルエンザウイルスの中で一番の強毒であった。

 感染したサルは全て死んだ。10頭ほど。

 他のウイルスは、サルを死なせることはなかった。

  

〇今回のパンデミック。

 河岡「日本人は想像力不足だった」

   「最悪を想定し、最大の防御をし、ガードをだんだん下げていく」

   「1918年もソーシャルディスタンスをやっていた。

    今もできることは同じ」

  

〇2002年 SARS

 2009年 新型インフルエンザ

 2012年 MERS

 2014年 エボラ出血熱 

 2016年 ジカ熱 

 野生動物由来のウイルスによる感染症が連発されるようになった。

 

〇100年に1度くらいだったパンデミック。

 増加の傾向。

 要因:環境の変化 温暖化 都市開発 森林伐採

  

〇日本人は「要請」に対して「自粛」で応える。

 日本の政策が良かったのか悪かったのかは、現時点では判断できない。

  

〇20世紀まで「国を守る」ために近代兵器を買った。

 21世紀は「国を守る」ためにマスクやECMOを買う。  

  

  

※一気にうちました。

 関連番組の紹介。

 明日の情熱大陸。

Photo 情熱大陸HP

コメント

コメントを投稿

最近の写真

  • Img_9714
  • Img_9713
  • Img_9712
  • Img_9711
  • Img_9709
  • Img_9708
  • Img_8817
  • Img_8816
  • Img_8814
  • Img_8813
  • Img_8812
  • Img_8818

楽餓鬼

今日はにゃんの日

いま ここ 浜松

がん治療で悩むあなたに贈る言葉