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2020年3月23日 (月)

「週刊文春 3月26日号」④ 池上解説/岩倉使節団/「バカ」の恐さ

今日は令和2年3月23日。

  

 

前記事に引き続き、

週刊文春 2020年3月26日号」より。

   

池上彰さんの文章です。

新型コロナウイルスによって、

世界経済には「リーマン級」の影響があると言われています。

本寄稿で、池上さんは「リーマン級」について説明した後に、

今回どのようなことが起こる可能性があるか示してくれています。

示された部分を引用します。

  

これを図式化すると、次のようになります。

コロナウイルス感染拡大→世界的な消費の落ち込み懸念→石油消費

の減少予測→産油国が協調減産検討→話し合い不調→サウジアラビ

アもロシアも石油生産拡大→石油価格暴落→アメリカのシェールオ

イル生産会社に打撃→借金返済不能の予測→世界的な金融不安拡大?

これでは理解が難しいですね。ひとつずつ解き明かしましょう。

(50p) ※詳しい説明は省略

  

見開き2pの文章で、「リーマン級」の復習ができ、

これから起こる可能性がある金融不安拡大のシナリオが

詳しくわかりました。

「週刊文春」を買って読んだことで、

池上さんの知識を知ることができました。

予想外のことだったので、非常にお得感がありました。

 

  

  

「出口治明の0から学ぶ『日本史』講座のコーナー」

岩倉使節団の話でした。

  

この使節団のもとは、大隈重信が発案したといわれています。

条約改正の下交渉として大熊自身とスタッフ数名が海外に行くこと

を想定していました。

1872年(明治5年)が、江戸幕府が結んだ修好条約の改定期に

あたるので、その準備交渉をしようというわけです。

以前から使節派遣に意欲のあった右大臣の岩倉が全権大使になり、

薩摩の実力者の大久保や木戸らがつくことになりました。「同じ行

くのやったら、条約改正の下交渉をやりつつ、岩倉さんと勉強して

こようざ」と、大隈プランがスケールアップされたのです。(大隈

は留守番に)。

(72p)

  

大隈重信発案だったのに、計画がスケールアップして

大隈は留守番役とはかわいそうに。

    

実際の岩倉使節団は国力(GDP)の順に欧米を訪ねています。

まずアメリカに行って7カ月も滞在します。市民戦争後のアメリカ

は猛然と経済発展を遂げつつあり、大英帝国に追いつく勢いをみせ

ていました。まずアメリカこそせなあかんというわけです。

次に大英帝国が4カ月、。その次はフランスに2カ月。ドイツは1

か月。ロシアは2週間です。

(73p)

  

米英中心だったことがよくわかります。

使節団は留学生も連れて行きました。

 

留学生の派遣先も、アメリカと大英帝国で6割を占めます。初めか

ら米英重視の姿勢なのですね。

この留学生が後に日本に大きく貢献します。19歳だった金子堅太

郎は、ハーバード大学に入り、そこで、セオドア・ルーズベルトと

無二の親友になります。後にこの二人の関係が日露戦争を終結に導

きます。

伊藤博文は日露戦争開戦とともに、金子堅太郎に大枚のお金を持た

せてワシントンに送り込みました。金子はセオドア・ルーズベルト

大統領の執務室に入り浸りになり、お金をガンガン使ってロビー活

動を行ったので、アメリカが日露の仲介をしてくれたというわけで

す。

(73p)

なるほどです。だからアメリカが登場したのですね。

唐突感がなくなりました。

  

  

「欽ちゃんの人生どこまでやるの?」コーナー。

萩本欽一さんの文章です。

  

ちょうどひと月半くらい前、『マヌケのすすめ』という本を出した

んだ。

なんとも変なタイトルだけど、ぼくはこの「マヌケ」という言葉が

昔から好きでさ。愛される人というのは、その「マヌケさ」をどこ

かで持ってるものだ、といつも思っているの。

たとえg」ば、一方で嫌いなのが「バカ」という言葉。「おまえは

バカだなあ」と言うと、それを言われた相手に逃げ道がない感じが

しない?言葉というのは、人をいろんな意味で縛るものだ。その中

には人を牢屋に入れてしまうような言葉もあって、「バカ」はその

一つである気がする。

対して「マヌケ」という言葉は、人を牢屋に入れるところまでは同

じだけれど、扉の鍵は開いている、って感じがあるの。いつでもそ

こから出ていけるようなニュアンスがある、というのかな。

その意味で、これまでのぼくの人生で、この愛すべきマヌケの力を

持っていたのが斎藤清六だね。

(122p)

  

  

「バカ」の恐さを教えてくれました。

牢屋に入れるようなものですね。

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