「ゼンメルワイスの闘い」② 世界手洗いの日/CDC
今日は令和2年3月13日。
昨日の記事に引き続いて、
「手洗いの疫学とゼンメルワイスの闘い」
(玉城英彦著/講談社/2017年)より引用します。
国際連合(国連)は、「国際衛生年」であった2008年から、
毎年10月15日を「世界手洗いの日:Globai Handwashing
Day」と定めた。今さら感がないでもないが、世界のリーダーた
ちが「世界手洗いの日」という特別の日を設定する背景には、感
染症予防に対する”手洗い”の重要性が再認識されてきていること
があると思われる。つまり、手洗いや衛生の効果は明らかである
が、個人のレベルでも政策のレベルにおいても、その重要性が認
識されず、行動としての優先度が低いことにも一因がある。
(15~16p)
この本を読んで、手洗いの歴史を知って、
手洗いの意識は確実に上がったと思います。
新型コロナウィルスが流行する今、
手洗いは重要な予防方法として励行されています。
本当に効果があることなのです。
やるべきです。
身近では、息子がまだできていないので、勧めよう。
特にここ40~50年、院内感染対策の重要性が強調され、医療
従事者のとくにその汚染した手が感染源となって院内感染を発生
させていることが知られるようになってきた。そこで特に重要な
役割を果たしたのが、アメリカ合衆国ジョージア州アトランタに
あるアメリカ合衆国保健福祉課(HHS:Department of Health
Services)所管の感染症対策の総合研究所「CDC」(Centers
for Disease Control:アメリカ疾病予防管理センター)である。
その背景には、アメリカにおける耐性菌による院内感染の流行が
多発し、問題が深刻であったため、どこの国よりも先だって医療
従事者が問題認識を共有したことと無関係ではない。1981年
にCDCの院内感染プログラムは「院内感染予防対策のガイドライ
ン」と「病院環境対策のためのガイドライン」を発刊し、院内感
染予防対策を推し進めていった。
(20p)
現在の新型コロナウィルスのニュースで、
「CDC」についてよく耳にしていました。
その「CDC」が、この本に登場しました。
耐性菌による院内感染の流行がCDCを生んだのですね。
いい機会なので、Wikipediaを見ました。
次のように書いてありました。
1946年に創設され、
アメリカ国内・国外を問わず、人々の健康と、
安全の保護を主導する立場にあるアメリカ合衆国連邦政府機関。
健康に関する信頼できる情報の提供と、健康の増進が主目的である。
結核など脅威となる疾病には、国内外を問わず駆けつけ、
調査・対策を講じる上で主導的な役割を果たしている。
素晴らしいですね。
映画やドラマでも扱われているようです。
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