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2020年1月 7日 (火)

「地熱の本」③ 10月8日は「地熱発電の日」

  

今日は令和2年1月7日。  

  

前記事に引き続いて、

 「地熱の本」(江原幸雄著/電気書院) より

引用していきます。

  

地熱発電の歴史も興味深かったです。

  

いまから100年前の1918年、海軍中将山内万寿治氏は将

来の石炭の枯渇に備え、その代替エネルギーとして地熱発電を

考え、全国の適地調査を行い、翌1919年大分県別府温泉(

現在の坊主地獄付近)で掘削(くっさく)を行い(坑径12

cm程度、深さ30m程度)蒸気噴出に成功したといわれる。

山内中将の先見の明んは驚かされる。これは世界で最初に天然

蒸気を利用した発電が行われたイタリア・ランデレロでのコン

ティ侯爵の実験(1904年)からわずか15年後のことであ

る。

山中中将死後の1924年、大分県の高橋廉一氏は上記の噴気

孔を譲り受け、東京電灯(現在の東京電力)に援助を要請。翌

1925年東京電灯研究所太刀川平治氏が引き継ぎ、噴気孔を

「鶴見噴気孔」と命名。これを用いた発電実験を試み、出力

1.12kWの地熱発電をわが国で初めて成功させた。

(101~102p)

日本の地熱発電の歴史は、ほぼ100年なのです。

ただ本格的な地熱発電所ができたのは戦後です。

  

第二次世界大戦終了後の1946年、GHQ(連合国総司令部)

が中心になって地熱開発が提唱され・・・(中略)

1966年には岩手県松川地熱発電所(認定出力は当初950

0W  現在は23500kW)が、翌年に1967年には大分県

大岳(おおたけ)地熱発電所(運転開始当初11000kW  後

には12500kW)が運転開始し、わが国の地熱発電の幕が

切って落とされた。松川地熱発電所はわが国最初の蒸気卓越型

の地熱発電所であり(これにちなみ、2016年に、10月8

日が「地熱発電の日」に制定された)、大岳地熱発電所はわが

国最初の熱水卓越型の地熱発電所であった(2018年12月

現在リニューアル中、2019年運転開始予定)。

(103p)

 

10月8日の記念日について調べました。

残念ながらよく見る今日は何の日~毎日が記念日~

10月8日には、「地熱発電の日」は載っていませんでした。

10月8日の「歴史」として次の記述はありました。

 

1966年岩手県松尾村(現 八幡平市)に

地熱発電所が完成し送電を開始。

 

まあ、近いうちに載ると予想します。

私の日記には記しておこうと思います。

  

※参考:JOGMEC 「地熱発電の日」を制定(2016年)

300320861 松川地熱発電所の外観(撮影:JOGMEC)

  

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