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2019年11月14日 (木)

「函館の大火」⑧/大火の記録 短歌 絵ハガキ

  

今日は令和元年11月14日。

  

前投稿に引き続き、

函館の大火 昭和九年の都市災害

(宮崎揚弘著/法政大学出版局)より引用します。

  

「終章 大火の記憶」の章では、

大火の記録がさまざまな形で残されていることを

紹介していました。

 

たとえば、先にもいくつか紹介しましたが、

ここでも一句。

 

すがられて知らぬ子なれど手を引きっ

       逃げゆく方も炎となりぬ

            今井キヨ 

  

逃げている時の状況のわかる句です。

印象に残りました。

  

絵よりも早く正確に実態を写す写真は、大火の最中から

撮られた。素人の個人写真からプロのカメラマンによる

写真まで多数あったが、それらが今日写真集となって、

残されたのである。中にはプロのカメラマン管初次が

撮った火災と復興の写真集がある。そこには、焼失した

市内の写真が多数収録された。

(222~223p)

 

「管初次」「函館」で検索してみましたが、その写真集は

わかりませんでした。

  

そうした中で、写真を絵ハガキにして売り出す方法もとられた。

当時発売された絵ハガキは何万枚であろうか。

荒涼とした焼跡、廃墟と化した土蔵、焼け落ちた橋・・・

それらが絵ハガキになって販売され大火を知らなかった人の

目に触れることになった。図8-14はその一部である。

かくて、写真は大火の記憶を伝える貴重な手段のひとつと

なったのであった。

(223p)

 

函館の大火 昭和九年の都市災害」には、上記の通り、

7枚の写真が掲載されています。

そのうちの1枚だけ載せます。

Epson114 (160p)

  

さらにネット上に次のような動画がありました。


YouTube: 戦前絵葉書に残る災害の記録(明治〜昭和初期) Japan Postcards of Great Disaster

この動画には、絵ハガキに残る災害の写真が紹介されています。

今まで聞いたことがない災害も多くありました。

その中に函館大火もありました。(6分30秒から5枚)

Photo

Photo_2

3

Photo_3

 

災害を絵ハガキで伝える文化について興味をもち始めました。

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