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2019年11月13日 (水)

「函館の大火」⑦/死者数、行方不明者数

  

今日は令和元年11月13日。

  

前投稿に引き続き、

函館の大火 昭和九年の都市災害

(宮崎揚弘著/法政大学出版局)より引用します。

  

数字を正確にここに書き留めます。

昭和9年3月21日の函館大火の死者数、行方不明者数です。

  

〇死者 2166人

 内訳は大火による死者2054人と大火による傷病者(傷病死)

 112人である。大火による死者では溺死が917人、

 焼死が748人、凍死が217人、窒息死143人、その他

 29人である。死因の1位が溺死なのは注目に値しよう。

 大火による傷病死では肺炎52人、凍死18人、火傷17人の

 順である。それらの数値が意味するものは大森浜で激浪に

 さらわれて溺死した人、運よく助かったものの全身濡れ鼠になり

 凍死した人、橋の崩落で新川に転落し窒息したり凍死した人、

 寒さで肺炎になって死亡した人等が火焔と火流に倒れて焼死した

 人より多かったということである。

 

〇行方不明者 662人

 それは、家族、親族、知人より届出のあった者の数であるが、

 激浪で海中に呑まれたものと考えられている。

(188p)    

 

この数字から、函館大火がどのような災害だったのか見えてきます。

苦しんで死んでいった人たちの死が風化しないことを願って、

こんなブログですが、書き留めました。

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