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2019年9月 5日 (木)

「石狩平野」を楽しむ 5/「三島通庸」「羈絆」「嫋々」「股肱」

 

今日は令和元年9月5日。

  

9月2日の記事の続き。

本「石狩平野」(船山馨著/河出書房)を読んでいます。

今日でおそらく読破できる予定です。あと50p。

  

明治15年11月には、福島県会議長河野広中を中心とする

福島自由党員らが、県令三島通庸の弾圧に抗して立上がった

福島事件が起こったし、翌16年には北越自由党の

高田事件があった。

さらに去年(明治17年)は、栃木県令を兼ねた三島通庸

倒そうとして、武装蜂起した加浪山事件をはじめとして、

秩父騒動、飯田事件、名古屋事件等が続発した。 (138p)

  

自由民権論者が目の敵にしているのが、三島通庸(みちつね)。

1835年生まれ。1888年(明治21年)没。

20d3df2c29caf747be0a86c0a500da2c Wikipedia

☝ おなじみの写真です。

  

大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」では、

三島通庸の孫にあたる三島弥彦が活躍していました。

1894d8f1cc9978dbcd7a003e5501ff46 「いだてん」HP

  

  

   

  

北海道という土地の特殊性に発想の基盤を置いた、

中央政府の羈絆(きはん)からもある程度自由な、

独自の性格と規模をもった新しい行政機構に

改められることは・・・(略) (143~144p)

 

羈絆」は読めませんでした。

羈」は「馬」と「革」が含まれ、

意味は「たづな」 なるほど。

今なら「手綱」と書きますね。

羈絆」の意味は、「束縛」ぐらいの意味でしょう。

  

  

   

  

眼をやると、鶴代が葦の葉を唇にあてていた。

嫋々(じょうじょう)とした音色は、

そこからただよっていた。

 

「嫋々」も読めませんでした。

日本語表現インフォによると、意味は

「音程が低くて、長く響くさま。」でした。

耳にしたことがない言い方です。

  

  

  

鈴木理事官は昔から安田定則らとならんで、

自他ともに許す黒田の股肱(ここう)だから、

洋行の御相伴という幸運も当然であったが、・・・・

(203p)

 

股肱」はまたまた読めず。

「股」は太もも。「肱」はひじ。

そして「股肱」の意味は、コトバンクによると、

「主君の手足となって働く、最も頼りになる家来や部下。」のこと。

  

  

 

 

52年前に発行された本。

半世紀経つと、言葉は変ってくるのだなあと、

この本を読んでいて思います。

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