お米の使い道 「ぬか床」の乳酸菌はどこから?/「科捜研の女」にぬか漬け登場
今日は令和元年9月6日。
前記事の続きの内容。
「ぬか床」は乳酸菌に満たされると言います。
その乳酸菌はどこから来るのかと疑問に思いました。
調べました。
このサイトが勉強になりました。
※あなたの知らないヨーグルトの世界 ぬか漬けの乳酸菌の量!その乳酸菌はどこから来るの?
興味深い文章を引用します。
米のぬかの部分には、自然界に生息する植物性乳酸菌が
存在しています。ぬか漬けの乳酸菌は米ぬかから
来ているのです!しかし、最初から乳酸菌豊富なぬか床に
なるわけではありません。仕込みたてぬか床で最初に
増殖するのは同じく米ぬかなどに付着している大腸菌です!
大腸菌がたくさんいると聞くと、食べたらお腹を
壊すんじゃないかと思うかもしれませんが、
食中毒を引き起こすのは、O-157のような一部の
病原性大腸菌だけなので、食べてもお腹を壊すことはありません。
やがて時間が経つと、段々と乳酸菌が増えてどんどん
乳酸を作り出します。そして、ぬか床はだんだん酸性になると、
酸性では生きていけない大腸菌は、だんだん減ってきて、
ぬか床の中は乳酸菌で満たされます。
ここまでに約1ヶ月かかります。
更に、ぬか床に様々な野菜を漬け込んでいると、野菜の表面に
ついた他の乳酸菌や酵母菌などがぬか床に混ざり、
様々な乳酸菌や酵母菌がたくさん存在する豊かな
ぬか床になっていきます。ここまでになるのは、
ぬか床を仕込んでから2ヵ月後くらいです。
本当に美味しくて健康的なぬか漬けになるまでには、
2ヵ月の辛抱が必要なのです。
ねえ、面白いことが書いてあるでしょ。
8月29日放映のドラマ「科捜研の女」は、
何と!ぬか漬けがしっかり関わる内容でした。
“ぬか漬けの女神”として有名な料理研究家・森本雪絵(森口瑤子)が、
榊マリコ(沢口靖子)と蒲原勇樹(石井一彰)に、
自分が漬けたぬか漬けをご馳走するシーンの聞き書き。
蒲原:ん!うまい!
榊:本当!
蒲原:ぬか漬けって、こんなおいしいもんでしたっけ。
森本:刑事さん、ぬか漬けって、一口に言うけど、
この世の中に、ただのぬか漬けなんてないのよ。
蒲原:どういう意味ですか。
森本:ぬか床は、同じ材料、同じ工程で作っても、
みんな違う味になるから。
榊:そうか、ぬか漬けは発酵食だから。
森本:野菜や家、土地に付いた微生物や
何よりも毎日かき混ぜるこの人の手に付いた
微生物の種類によって、全く違うものに変化していくの。
榊:ということは、ぬか漬けで個人が特定できる。
閃(ひらめ)いた榊マリコは、科捜研のメンバーと
容疑者たちの漬けたぬか床のぬかの成分分析を始めます。
そして、手に付いていた菌(常在菌と表現してしました)によって
真犯人を割り出しました。
「科捜研の女」の魅力は、ちょっとした知識が、
事件解決のキーになるところですね。
知識を楽しんでいる雰囲気があります。
知的なドラマなのです。
それがスムーズに見ることができる時と、
ちょっと出来すぎていると見えてしまう時がありますが・・・・。
この回はよかったですよ。
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