「二ホンGO!」その1/「人」は二人ではなく一人でした
今日は令和元年8月28日。
2010年5月20日放映の「みんなでニホンGO!」
という番組を見ました。
9年以上前の番組ですが、いい勉強ができました。
書き留めて読み物化します。
ドラマ「3年B組 金八先生」の名セリフが、
番組冒頭で紹介されました。
金八:人は人によって支えられ、
人の間で人間として磨かれていく
「人」という漢字は、2人の人間が支えあってできたという
「人、二人説」が、この番組から広がりました。
しかし、本当の「人」の成り立ちは違います。
(当時)京都大学大学院の阿辻哲次教授によると、
「人」は、立っている人を横から見た姿からできたそうです。
甲骨文字の「人」です。☟
人を横から見た下のような姿が漢字となりました。☟
「人」は二人ではなく一人だったのです。
この番組の面白いのは、「人、二人説」のルーツを
探っていくところです。
ドラマ「3年B組 金八先生」の脚本家、
小山内美江子さんに会いに行きます。☟
小山内さんは昭和5年生まれの方。
うちの父親の一つ上ですね。
「人、二人説」の出所を尋ねると、
小山内さんが女学校時代に、校長先生が行った全校修身の
時間に、何度か話されたのが元だそうです。
「人、二人説」は全校修身の校長先生の話でした。☟
番組はさらに探ります。
校長先生はなぜその話をしたかです。
ここで明治大学の齋藤孝教授の話。
齋藤:戦前の教育では「知識」と「人格」を
分けて考えなかったんですね。
それを同時に修行して修養して伸ばしていく
考え方が主流だったんです。
その点で一番影響力があったのは、
新渡戸稲造先生だと思いますね。
(中略 上の写真を参考)
当時の教育界に影響力は絶大だったと思いますね。
齋藤教授の意見に従って、番組スタッフは、
新渡戸稲造の故郷である盛岡市に向かいます。
ここで思いました。
この番組は、2010年。
東日本大震災の前年です。
まだ盛岡市は、岩手県は大震災に見舞われていないんだよなと。
1年後の地震をだれが予想できよう。
新渡戸稲造は、旧5千円札に載った方です。
現在の5千円札はどなただったかすぐに浮かびますか?
樋口一葉です。
それでは、2024年からは誰でしょう?
津田梅子です。
盛岡市でわかったことは、次の記事で書きます。
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