「二ホンGO!」その4/白川静の解釈 「右」「左」を合体させると・・・
今日は令和元年8月29日。
昨日の投稿に引き続き、2010年5月20日放映の
「みんなでニホンGO!」より。
中国文学者、白川静さんが紹介されました。
白川静さんのブログ初登場は、2007年でした。
たぐります。☟
※ここでも道草 「漢字は楽しい」その1・・・犬伏然(2007年10月8日投稿)
※ここでも道草 「漢字は楽しい」その2・・・臭戻器(2007年10月8日投稿)
交差点で赤信号で止まった隙に、
本を読むほど、白川静さんの漢字の話は面白かったです。
漢字の最も古い形をとどめる甲骨文字を
子細に研究して、民俗学、文学などの豊富な知識から、
漢字の成り立ちを解き明かした白川静さん。
ゲストの山根一眞さんによると、福井県の出身で、
漢字の成り立ちに関する三部作の素晴らしい辞書を、
70歳を過ぎてから発行しているそうです。
「文字の考古学者」のような人だと、山根さんは表現していました。
番組では、白川静さんに関する著作のある共同通信社の
小山哲郎さんが、中国からの留学生たちに、
白川静さんの漢字の解釈を講義する形でした。
その講義内容を、箇条書きでまとめてみたいです。
ちなみに、小山哲郎さんの本が、交差点で読んだ本です。
〇「白川静 最大の発見!?」として紹介されたのは「口」
〇「口」はその形から、人間の口からできた文字と思われがち。
〇しかし、それでは「口」が含まれるその他の漢字の成り立ちを
解き明かすのに、行き詰まりがあった。
〇白川静さんは「口」は、神へのお祈りを入れる箱からできた文字で、
原形は「サイ」と呼ばれるものだったとした。これが「サイ」☟
〇番組では、箱の映像も出た。しかし、ぼやけている。☟
このような形の箱ではないかということでぼやけていると思う。
〇この映像のおかげで、「サイ」がイメージできて、ありがたい。
〇この発見によって、漢字の成り立ちの解明がぐんと進んだ。
大発見!
〇「右」という漢字は、「サイ」を右手に持ってお祈りをする姿から
できた漢字。
〇「左」は、願いが叶うようにまじないの道具を左手で持っている
姿からできた漢字。
〇そして「左」「右」を合体させると、こんな感じにある。☟
〇「左」「右」を合体させると「尋」のできあがり。
これは次の写真のような様子からできた漢字。☟
〇このようにして、神に問うていたので、「尋」になった。
こういう漢字の話は、やっぱり面白い。
次の記事で「言」「音」「闇」について書きます。
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