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2019年8月29日 (木)

「二ホンGO!」その4/白川静の解釈 「右」「左」を合体させると・・・

  

今日は令和元年8月29日。

  

昨日の投稿に引き続き、2010年5月20日放映の

みんなでニホンGO!」より。

  

中国文学者、白川静さんが紹介されました。

白川静さんのブログ初登場は、2007年でした。

たぐります。☟

ここでも道草 「漢字は楽しい」その1・・・犬伏然(2007年10月8日投稿)

ここでも道草 「漢字は楽しい」その2・・・臭戻器(2007年10月8日投稿)

交差点で赤信号で止まった隙に、

本を読むほど、白川静さんの漢字の話は面白かったです。 

 

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漢字の最も古い形をとどめる甲骨文字を

子細に研究して、民俗学、文学などの豊富な知識から、

漢字の成り立ちを解き明かした白川静さん。

ゲストの山根一眞さんによると、福井県の出身で、

漢字の成り立ちに関する三部作の素晴らしい辞書を、

70歳を過ぎてから発行しているそうです。

Rimg2076 ※”字書”三部作・・「字統」「字訓」「字通」

「文字の考古学者」のような人だと、山根さんは表現していました。

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番組では、白川静さんに関する著作のある共同通信社の

小山哲郎さんが、中国からの留学生たちに、

白川静さんの漢字の解釈を講義する形でした。

その講義内容を、箇条書きでまとめてみたいです。

ちなみに、小山哲郎さんの本が、交差点で読んだ本です。

  

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〇「白川静 最大の発見!?」として紹介されたのは「口」

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〇「口」はその形から、人間の口からできた文字と思われがち。

〇しかし、それでは「口」が含まれるその他の漢字の成り立ちを

 解き明かすのに、行き詰まりがあった。

〇白川静さんは「口」は、神へのお祈りを入れる箱からできた文字で、

 原形は「サイ」と呼ばれるものだったとした。これが「サイ」☟

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〇番組では、箱の映像も出た。しかし、ぼやけている。☟

 このような形の箱ではないかということでぼやけていると思う。

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〇この映像のおかげで、「サイ」がイメージできて、ありがたい。

〇この発見によって、漢字の成り立ちの解明がぐんと進んだ。

 大発見!

〇「右」という漢字は、「サイ」を右手に持ってお祈りをする姿から

 できた漢字。

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〇「左」は、願いが叶うようにまじないの道具を左手で持っている

 姿からできた漢字。

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〇そして「左」「右」を合体させると、こんな感じにある。☟

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Rimg2091※ ☝ この写真からどのような漢字が思い浮かびますか?

  

  

  

  

  

   

  

  

  

  

  

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〇「左」「右」を合体させると「尋」のできあがり。

 これは次の写真のような様子からできた漢字。☟

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〇このようにして、神に問うていたので、「尋」になった。

 

  

こういう漢字の話は、やっぱり面白い。

次の記事で「言」「音」「闇」について書きます。

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