« 「石狩平野」を楽しむ 3/「元禄」「深更」「引退ったり」 | メイン | 「二ホンGO!」その5/白川静の解釈 つながりのある3文字「言」「音」「闇」 »

2019年8月29日 (木)

「二ホンGO!」その4/白川静の解釈 「右」「左」を合体させると・・・

  

今日は令和元年8月29日。

  

昨日の投稿に引き続き、2010年5月20日放映の

みんなでニホンGO!」より。

  

中国文学者、白川静さんが紹介されました。

白川静さんのブログ初登場は、2007年でした。

たぐります。☟

ここでも道草 「漢字は楽しい」その1・・・犬伏然(2007年10月8日投稿)

ここでも道草 「漢字は楽しい」その2・・・臭戻器(2007年10月8日投稿)

交差点で赤信号で止まった隙に、

本を読むほど、白川静さんの漢字の話は面白かったです。 

 

Rimg2073

Rimg2074

Rimg2075  

漢字の最も古い形をとどめる甲骨文字を

子細に研究して、民俗学、文学などの豊富な知識から、

漢字の成り立ちを解き明かした白川静さん。

ゲストの山根一眞さんによると、福井県の出身で、

漢字の成り立ちに関する三部作の素晴らしい辞書を、

70歳を過ぎてから発行しているそうです。

Rimg2076 ※”字書”三部作・・「字統」「字訓」「字通」

「文字の考古学者」のような人だと、山根さんは表現していました。

Rimg2077  

 

番組では、白川静さんに関する著作のある共同通信社の

小山哲郎さんが、中国からの留学生たちに、

白川静さんの漢字の解釈を講義する形でした。

その講義内容を、箇条書きでまとめてみたいです。

ちなみに、小山哲郎さんの本が、交差点で読んだ本です。

  

Rimg2078  

〇「白川静 最大の発見!?」として紹介されたのは「口」

Rimg2079

〇「口」はその形から、人間の口からできた文字と思われがち。

〇しかし、それでは「口」が含まれるその他の漢字の成り立ちを

 解き明かすのに、行き詰まりがあった。

〇白川静さんは「口」は、神へのお祈りを入れる箱からできた文字で、

 原形は「サイ」と呼ばれるものだったとした。これが「サイ」☟

Rimg2080  

〇番組では、箱の映像も出た。しかし、ぼやけている。☟

 このような形の箱ではないかということでぼやけていると思う。

Rimg2081

Rimg2082  

〇この映像のおかげで、「サイ」がイメージできて、ありがたい。

〇この発見によって、漢字の成り立ちの解明がぐんと進んだ。

 大発見!

〇「右」という漢字は、「サイ」を右手に持ってお祈りをする姿から

 できた漢字。

Rimg2083

Rimg2084

Rimg2085  

〇「左」は、願いが叶うようにまじないの道具を左手で持っている

 姿からできた漢字。

Rimg2086

Rimg2087

Rimg2088

〇そして「左」「右」を合体させると、こんな感じにある。☟

Rimg2089

Rimg2090

Rimg2091※ ☝ この写真からどのような漢字が思い浮かびますか?

  

  

  

  

  

   

  

  

  

  

  

Rimg2092

〇「左」「右」を合体させると「尋」のできあがり。

 これは次の写真のような様子からできた漢字。☟

Rimg2093

Rimg2094

〇このようにして、神に問うていたので、「尋」になった。

 

  

こういう漢字の話は、やっぱり面白い。

次の記事で「言」「音」「闇」について書きます。

コメント

コメントを投稿

最近の写真

  • Img_8263
  • Img_8265
  • Img_8266
  • Img_8262
  • Img_7924
  • Img_8261
  • Img_8034
  • Img_7812
  • Img_7811
  • Img_7809
  • Img_7808
  • Img_7807

楽餓鬼

今日はにゃんの日

いま ここ 浜松

がん治療で悩むあなたに贈る言葉