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2019年8月 8日 (木)

「英雄たちの選択 名人円朝」その3/「コーシャスシフト」

 

今日は令和元年8月8日。

  

前投稿の続きで、7月17日放映の「英雄たちの選択 

名人円朝 新時代の落語に挑む!~熊さん八っつぁんの文明開化~」より。

  

もうひとつ聞き書きしておきたい箇所がありました。

脳科学者の中野信子さんの発言です。

 

三遊亭円朝が政府の要人とも接触するようになった話の時に

出た発言です。

  

中野:行政が絡むと、どうしても文化っていうのは

  つまらなくなるなあって。

  集団的極性化が起きるので、コーシャスシフトと言われますが、

  平均的な意見を言っておかないと、

  自分は社会的排除にあうかもしれないという恐怖があるので、

  平均的な意見を言うことで、自分の身を守る。

  構成員それぞれが。

  面白い意見が出せない。

  そういうところがあるので、なかなか文化と行政の相性は

  難しいです。

Rimg1951

なるほどです。

行政に絡まなくても、面白い意見が出しにくい雰囲気は

何度も体験してきました。

その雰囲気は、こうやって分析できるのか。

 

※おもしろ心理学 コーシャス・シフト

☝ ここから引用します。

  

コーシャス・シフトの具体例は、会議などで

「決定案が慎重になりすぎる」「安定志向に陥る」

「チャレンジ精神の欠如」といったものです。
   
この意識もまた責任回避の現れと考えられます。

つまり、リスクテイキングしていかない、

リスクを回避しようとするということです。

集団で何かを考えると、

そんな傾向が強まることがあります。

「無難に何事もなく、そんなにリスクのあることは

しなくていいだろう。」と言ったセリフが

会議や話し合いの席で出てくると、

その傾向に流されはじめているのではないでしょうか。

リーダーの方は、消極的になりすぎないようにも

注意しないといけませんね。

  

このサイトでは、「コーシャス・シフト」の対語として、

「リスキー・シフト」を説明していました。

 

※おもしろ心理学 リスキー・シフト

☝ ここから引用します。

 

リスキー・シフトとは、一人ひとりでは

慎重であっても、何人かで話合うと、

より大胆な方向へエスカレートして、

より過激な結論になる現象。

また、大きな声につられる現象のことです。

普段は穏健な考え方をし、

比較的節度を守って行動することのできる人が、

大勢の集団の中では、その成員が極端な言動を

行なっても、それを特に気に掛けもせずに同調したり、

一緒になってそれを主張したりするようになっていきます。

集団思考として知られている現象のひとつで、

アメリカの心理学者ストーナーが1961年に報告しました。

  

なるほどです。

いい勉強になった発言です。

これで英雄たちの選択 名人円朝 新時代の落語に挑む!

~熊さん八っつぁんの文明開化~」の読み物化完了。

今晩の道草も終了。

 

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