「英雄たちの選択 人見絹枝」その8/チャンスをつかむ可能性が高い人
今日は令和元年7月23日。
前投稿に引き続き、2016年6月2日放映の「英雄たちの選択
目指せ!”なでしこ”たちの祭典
日本初の女子メダリスト 人見絹枝の決断」より。
脳科学者中野信子さんの発言を聞き書きします。
中野:けっこう真面目に実験している人もいて、
例えば宝くじの当たり率を調べると、
自分が運がいいと思っている人と、
運が悪いと思っている人の当たり率というのは、
変わらないんです。
つまり、ランダムで決まるものは平等なんですけど、
チャンスをつかむ能力に関してはどうかという実験を
やってみると、自分が運がいいと思っている人の方が、
チャンスをつかむ可能性が高いんです。
運がいいと思っている人の性格傾向はどういう傾向化というと、
経験への開放性が高い人、外向性が高い人です。
彼女(人見絹枝)は、すごくそういう人でしたね。
残りの人生、いろいろなチャンスはつかみたいですね。
「経験への開放性が高い人、外向性が高い人」
何歳になっても心掛けたいです。
中野:おそらく(人見絹枝が800mを)走り切ることが
できたのは、精神力というのは無視できないと思います。
人間の身体は、試合の時だけ、競技の時だけでなく、
何十年も使わなければならない身体なので、
全力を出し切らないように、脳がブレーキをかけています。
この時の彼女は、全力を出し切るように
自分で自分を仕向けてしまっていて・・
磯田道史:リミッターみたいなのがはずれるんですね。
中野:そう、半ば自殺行為ようなことをして走っているような、
極限状態ですよね。
その極限状態で得た銀メダルだったなと考えると、
切ないような気分になりますね。
人が全力を出せない理由が、なるほどと思いました。
人見絹枝さんは、全力を出しすぎてしまったのかもしれません。
病魔に打ち勝つ力まで、
陸上にエネルギーを使ってしまったように思えます。
以上で「英雄たちの選択 目指せ!”なでしこ”たちの祭典
日本初の女子メダリスト 人見絹枝の決断」の読み物化完了。
大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」で、
人見絹枝さんの話をしてくれたおかげで、
いい勉強ができました。
コメント