「人類誕生②ライバルとの出会い」その4/現代を生きている私たちにつながっているのです
今日は令和元年6月26日。
前投稿に引き続き、2018年5月13日放映の
「NHKスペシャル 人類誕生第2集 最強のライバルとの出会い」
で、印象に残ったところを書き留めていきます。
ネアンデルタール人は、地球規模の氷期によって
生き残れず、絶滅したと言われています。
最後の一人と思われる化石が、
ジブラルタ海峡に面する洞窟から出土しています。
※ここでも道草 1万年以上は人間の脳は変わっていない(2018年7月8日投稿)
しかし、その絶滅したと思われているネアンデルタール人のDNAが、
今も、現代人の中に受け継がれているということがわかってきたそうです。
今回はその話。
ドイツのライプチヒにあるマックス・プランク進化人類学研究所。
ここで14年の年月をかけて、ネアンデルタール人の骨から、
DNAを復元することに成功しました。
この研究を率いたのは、スヴァンテ・ペーボ博士。☟
ナレーター:ペーボ博士は、復元したネアンデルタール人の
全ゲノムを世界各地の現代の人々と比べました。
すると、なんと、アジアやヨーロッパなど、
ほぼ世界中の人々におよそ2%、ネアンデルタール人の
DNAが受け継がれているとわかったのです。
一方で、アフリカのサハラ砂漠より南で生きてきた人々には、
ネアンデルタール人のDNAは、ほとんどありませんでした。
これはいったい、何を意味するのか?
ペーボ博士の仮説はこうです。
サピエンスは、とても小さな集団でアフリカを旅立ち、
その直後に、ネアンデルタール人と出会い、交配した。
そして、両方の遺伝子を持った子どもが生まれ、
世界中に広がっていった。
一方、アフリカに残った人たちは、
ネアンデルタール人と出会うことがなかったので、
混血もなかったのではないか。
ペーボ博士:アフリカを出たホモ・サピエンスは、
ネアンデルタール人と交わり、そしてその後、
アフリカ以外のすべての人々の祖先となったのです。
そのネアンデルタール人との間に生まれた子どもたちが、
現代を生きている私たちにつながっているのです。
ナレーター:ネアンデルタール人との混血は、およそ
5万5000年前。
それはこんなストーリーだったかもしれません。
ここでまたドラマが始まります。
と言っても、続きです。
※ここでも道草 「人類誕生②ライバルとの出会い」その2/出会いは、こんな光景だったかもしれません(2019年6月26日投稿)
☝ ネアンデルタール人とホモ・サピエンスが初めて会った時の
あの話の続きです。
ネアンデルタール人が、貝の首飾りを落として
走り去った後、少女の姿がありました。☟
☝ キョロキョロしています。
ネアンデルタール人です。
走り去ったネアンデルタール人の娘でしょうか?
はぐれたのでしょうか?
☟ ホモ・サピエンスたちのねぐらです。
☟ そこに先ほどのネアンデルタール人の少女が現れます。
☝ やはり少女ははぐれたようです。
首には走り去ったネアンデルタール人と同じような
貝の首飾りをつけていました。
ネアンデルタール人の少女は、
ホモ・サピエンスに育ててもらうことになります。
十数年後。少女は大人になりました。☟
以上です。
こんな具合にネアンデルタール人のDNAは受け継がれたのでしょう。
5万5000年前の、ほんの世界の片隅で起こったことを
想像するのは楽しいことです。
そこでの営みが今につながっているだよなあ。
日本を舞台にしても、似たようなことが起こっています。
先に日本にやってきた縄文人と
後から来た弥生人との関係です。
最近見た「英雄たちの選択」「又吉直樹のヘウレーカ!」が、
そのことを扱っていました。
書きたいと思っていました。
いつかここに書き留めるぞ。
「NHKスペシャル 人類誕生第2集 最強のライバルとの出会い」
この番組について書くのは、ひとまず終了です。
いい番組でした。
録画してあっていつでも見ることができることを
幸せに思いたいですね。
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