« 2022年から高校の歴史が変わる1.歴史総合 | メイン | 今晩のネプリーグSPに登場した忘れたくない漢字「心許り」「魂消る」 »

2018年7月 8日 (日)

2022年から高校の歴史が変わる2.1万年以上は人間の脳は変わっていない

 

今日は7月8日。

  

前投稿の続きです。

5月5日放映の「上田晋也サタデージャーナル」(CBCテレビ)から、

聞き書きしています。

  

Rimg3121

写真の出口治明さんの話がとても印象に残りました。

  

高校生たちが自分たちで調べ、

「縄文時代と弥生時代ではどちらが幸せか」

について討論している授業を見て、

次のような発言をされました。

 

出口:面白いと思いますし、

  今の脳の研究では、1万年以上は、

  人間の脳みそって、変わってないわけですから、

  喜怒哀楽とか、判断とか、みんな一緒なんで、

  どの時代のことを見ても、教え方ひとつで、

  身近なものになって、面白い授業ができる

  気がしますね。

 

上田:生活には役立たないというアンケート調査も

  ありましたけど、どういうふうにやれば、

  「役立つ」につながるのか・・・

  

出口:「役に立つ」って、こういうふうに

  考えたらいいんですけど、

  大震災、起こった時に、過去の大震災のことを

  ちょっとは勉強した人と、

  何にも勉強しなかった人と、どちらの方が、

  助かる可能性が高いと思いますか。

   

  もうこれに答えは尽きているんで、

  将来は何が起こるのか誰にもわからない。

  でも、歴史と言えば、なんか難しそうですが、

  人間のやってきた出来事ですから、

  ケーススタディと考えたらいいんですよ。

  

  だから人間がやってきたことを学ぶことによって、

  何かが起こった時の、参考になるかもしれない。

  でもその学び方が、年号を覚えたのではね、

  役に立たないので、何でこんなことが起こったといった、

  全体の流れをちゃんと理解しておくことが、

  面白いし、役に立つと思いますね。

  

上田:自分のね、今後どうやって生きていけばいいんだという、

  その選択する時の一つのヒントにもなったりするんでしょうね。

Rimg3122

1万年、脳みそは変わっていないから・・・

これはいい発想ももらいました。

授業の教え方ひとつで、

歴史は身近になるのです。 

くどいけど、もう一度書きます。

授業の教え方ひとつ」です。

  

  

あの番組を思い出しました。

  

5月13日放映の「NHKスペシャル 人類誕生

第2集 最強のライバルとの出会い」です。

ヨーロッパに広く住んでいたネアンデルタール人は、

住む場所がだんだん狭まり、ジブラルタル海峡付近が

終焉の場所だと考えらえています。

番組の写真を使います。

Rimg3128

Rimg3129

Rimg3130  

この遺跡が、追い詰められた

ネアンデルタール人が最後に暮らした、

終焉の地だったと考えられています。

 

Rimg3124

クライブ・フィンレイソン博士の言葉を

思い出しました。聞き書きします。

   

Rimg3125

彼ら(ネアンデルタール人)が最後の日々に

何を感じ、世界をどう見ていたかを知ることは

できません。

しかしネアンデルタール人も

私たちと同じように

悲しみや怒りといった感情を

持っていたはずです。

おそらく最後の一人は、とてつもなく

孤独を感じていたでしょう。

とても悲しいことです。

Rimg3127

   

  

ネアンデルタール人の最後の一人に共感しようとする

態度こそ、歴史身近になる行為だと思います。

実際にこの番組を見た時に、孤独を共感できたし、

授業でもこの場面は生徒に見せました。

最後のネアンデルタール人の思いを

想像してほしいと思いました。

ただ、ネアンデルタール人が滅んだのは2~4万年前と

考えられているので、

「1万年以上は人間の脳は変わっていない」説の

枠外ではあります。

コメント

コメントを投稿

最近の写真

  • Img_8263
  • Img_8265
  • Img_8266
  • Img_8262
  • Img_7924
  • Img_8261
  • Img_8034
  • Img_7812
  • Img_7811
  • Img_7809
  • Img_7808
  • Img_7807

楽餓鬼

今日はにゃんの日

いま ここ 浜松

がん治療で悩むあなたに贈る言葉