「カミングアウト」は本当に「告白」の意味か調べてみました
今日は4月3日。
先日、記事をうっていて、「告白」と書くところを、
「カミングアウト」という言葉で書いてみようと思いました。
「カミングアウト=告白」なのだろうと考えて、
使おうとしましたが、待てよと思いました。
本当にそうなのか。
今まで書いてきた文章で「カミングアウト」を使ったことがないので、
一度調べた方がいいなと判断して、調べてみました。
ここに書いてあることは驚きでした。
最初の見出しにはこう書いてました。
これまで公にしていなかった自らの出生や病状、
性的志向等を表明すること。
ただの「告白」ではない予感。
説明は続きます。
同性愛者は家族や親友や職場や社会から
同性愛者であることを隠すには、異性愛者として振る舞う必要がある。
日常生活でことさら口にする必要は無いが、
男の同性愛者がそのことを隠して学校や職場の男友達と付き合う場合は
女性関連の会話においては女性に性的な興味があるかのように
振る舞う必要がある。
つまり「隠れゲイ」は日常生活で常に偽りの自分を演じなければ
ならない状態にある。この「真の自分を押し込め、
暗く抑圧された窮屈な状態」のことを
アメリカの同性愛者の間では「押入れ(クローゼット)の中にいる」
と暗喩されていた。そこから、「(真の自分を押し込んでいた)
クローゼットの中から出て真の姿を開放する」という意味で
クローゼットから「カミングアウト」という用語がアメリカの
ゲイ社会で生まれた。
「クローゼットの中から出る」ことから、
「coming out」なんだと思いました。
さらに、言葉の誕生について詳しく書いてあったのが、
このサイト。↓
引用します。
【概要】 日本語にすると“名乗り出”か。昔、サンフランシスコ市の
ゲイ活動家、ハーベイ・ミルクが、ゲイ差別に抵抗して
市議会議員に立候補した。かかげたスローガンが"Come out from
the closet! (押入から出ようぜ!)"だったという。
以来、マイノリティーで偏見や差別にあっている当事者が、
はね返して名乗り出てくる時に使う言葉になった。
ハーベイ・ミルクが立候補したのは1970年代。
ハーベイ・ミルク↓
その頃誕生した言葉と考えていいのかな。
ミルクが考案した言葉なのか、
ずっと言われていた言葉を、ミルクが使ったのかは不明です。
このハーベイ・ミルクなる人物も、
「タイム誌が選ぶ20世紀の100人の英雄」
に選ばれた人で、数奇な人生を送った方のようです。
参考:Wikipedia
議員にえらばれて1年も経たないうちに、射殺されています。
48歳でした。
映画化もされている人生です。
「カミングアウト」という言葉は、
こうやって生まれ、世に広がりました。
安易に使えない言葉だと思い、
記事では、「告白」を使いました。
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