驚きの「INF全廃条約」からの離脱表明
今日は2月7日。
やっぱりこのニュースは記録しておこうと思い、
書き始めます。
2月1日にアメリカのトランプ大統領が表明した
INF全廃条約離脱です。
ビックリです。
「INF全廃条約」は懐かしい条約です。
結ばれたのは1987年。
32年が経ちます。
以前中学校に勤務して社会科を教えていた時には、
社会科の教科書に載っていて、説明した覚えがあります。
(今の教科書に載っているかなと思って見てみました。
何と載っていませんでした。1989年の冷戦終結宣言は
載っていました。昔の教科書に載っていたという覚えも
私の錯覚?)
でもテスト問題にも出したと思います。
私には懐かしさがあったからです。
米ソの冷戦終結にとって、重要な条約だというイメージであり、
まさかその条約から離脱することがあるなんて
予想もしていませんでした。
2月3日放映「サンデーモーニング」(CBC/TBS)を
読み物化します。
水野アナ:核をめぐるトランプ大統領の発言が、
波紋を呼んでいます。
トランプ大統領:全員が合意するものがない状況の中、
自分たちだけが条約を守ることで
不利益を被ることはごめんだ。
水野アナ:トランプ政権は(2月)1日、
INF(中距離核戦力)全廃条約からの離脱を正式に
表明しました。
この条約は、地上から発射する射程500kmから
5500kmの核兵器を持たないという条約で、
アメリカと旧ソ連が1987年に調印。
冷戦終結につながった歴史的条約だと評価を受けています。
一方的な離脱表明を受けてロシア・プーチン大統領は、
反発。
プーチン大統領:米国は条約(の義務履行)を停止すると
発表したが、我々も停止する。
水野アナ:さらにアメリカへの対抗措置として、
「極(ごく)超音速中距離ミサイル」の開発に着手すると
発表したのです。
アメリカのINF全廃条約からの離脱で、軍拡が再び
エスカレートするという懸念が持たれる中、
アメリカの公共ラジオは、先月(1月)28日、
アメリカエネルギー省が、小型核兵器の製造開始を
明らかにしたと報じました。
今回アメリカ側は、INF全廃条約から離脱する理由について、
ロシアが新型の巡航ミサイルを開発したからだと
主張しています。
さらにもう一つの理由は、条約に縛られない中国が、
中距離核ミサイルの配備を進めていることへの危機感です。
トランプ大統領:INF全廃条約はもう古い。
参加国をもっと加えないと、全ての核保有国が参加する
新たな条約ができればより良いし、見てみたい。
ただ全員が順守しないといけない。
水野アナ:今回の決定に被爆地からは・・・・
佐久間さん:2国間の条約であっても順守すべきだと。
アメリカが一方的に破棄したことについては、
憤りを感じる。
水野アナ:核軍縮の時代が終わり、再び軍拡競争が広がるのでは。
そんな心配が広がっています。
関口宏さん:どうもいい方向には向かっていませんね。
水野アナ:アメリカはロシアが条約を違反して、
巡航ミサイルの開発を進めているとして、
INF(中距離核戦力)全廃条約からの離脱を
表明したのですが、さらにその背景には、
中国の核戦力の増強に対抗するねらいもあると見られます。
INF全廃条約が失効すれば、アメリカとロシアとの間の
核軍縮の枠組みは、「新START(新戦略兵器削減条約)」のみに
なるんですが、しかし、この「新START」も2021年に
期限を迎えてしまうため、延長の協議などが必要なんですが、
その見通しが立たず、軍拡競争がエスカレートしかねない
状況です。
以上です。
続く説明の中で、ロシアの飛び地のことが出てきました。
下の地図の赤丸の箇所です。
Livedoor News ロシアの「飛び地」に見る国境線のうつろいやすさ
射程距離が短くても、核兵器がこの飛び地に設置されたら、
ヨーロッパの国々は脅威であり、
NATO加盟国を守るアメリカにとっても厄介なことだそうです。
詳しくは、地図を転載したサイトを読むといいです。
興味深い内容が続きます。
INF全廃条約が再び復活して、
今回のことが教科書に載る展開になるといいです。
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