1~3冊目の絵本「てぶくろ」
今日は3月11日。
あの日から6年。もう6年。でもいろいろあった6年。
被災地の6年のたいへんさを思うとともに、
自分の6年も振り返ってしまいます。
絵本「てぶくろ」(ウクライナ民話)を知ったのは、
2週間前のサークルでした。
地元の図書館で調べたら、5種類もあることが判明。
全て予約して、現在3冊届きました。
1冊目「てぶくろ」
(エウゲーニー・M・ラチョフ絵/うちだりさこ訳/1965年発行
/福音館書店)
これがサークルで紹介してもらった本。
〇手袋を落とした人:おじいさん
〇手袋にやってきた動物の順番
1.くいしんぼねずみ
2.ぴょんぴょんがえる
3.はやあしうさぎ
4.おしゃれぎつね
5.はいいろおおかみ
6.きばもちいのしし
7.のっそりぐま
〇最後はどうなった?
同じ日、犬に吠えられて動物たちは四散。
おじいさんは何事もなかったみたいに手袋を拾う。
2冊目「てぶくろ」
(アルビン・トレッセルト再話/ヤロスラーバ絵/三木卓訳/
2005年発行/のら書店)
〇手袋を落とした人
たきぎ集めをしていたおとこのこ
〇手袋にやってきた動物の順番
1.ねずみ
2.かえる
3.ふくろう
4.うさぎ
5.きつね
6.おおかみ
7.いのしし
8.くま
9.こおろぎ
〇最後はどうなった?
こおろぎが入ろうとしたときに手袋は破裂する。
動物たちも四散。
同じ日におとこのこは戻ってきたけど、手袋がわからず、
立ち去ってしまう。
〇「あとがき」の引用
このゆかいなおはなし「てぶくろ」は、もとは、ウクライナ民話。
ロシアの画家ラチョフの絵本は、もはや古典的存在です。
アルビン・トレッセルトの「てぶくろ」は、もとのおはなしの
骨格を大事にしながら、なかなか粋で、チャーミングなものになりました。
さまざまなアイディアが光っていて、挑戦したわけが、よくわかります。
(後略)
3冊目「てぶくろ」
(amailmama絵と文/2006年発行/ヴィレッジブックス)
〇手袋を落とした人:雪の中で遊んでいた子どもたちの一人
〇手袋にやってきた動物の順番
1.ハリネズミ
2.ウサギ
3.フクロウ
4.アナグマ
5.イノシシ
6.トラ
7.クマ
〇最後はどうなった?
春になって再び遊びに来た子どもたち。
一緒に来た犬が吠えたことで、動物たちは四散する。
子どもたちは、その後手袋を発見している。
〇「著者プロフィール」の引用
すまいるママsmailmama
ステッチスト。
布やフェルト、色とりどりのビーズをつかって、
やわらかくあたたかい作品づくりをしています。
「てぶくろ」は東ヨーロッパにあるウクライナという国の民話です。
この不思議なおはなしは世界中でいろいろな絵本になって
多くの人々に楽しまれています。
みなさんも何かなくしものをしてしまった時、
このおはなしのように楽しい夢のような想像を
ふくらませてみてはいかがでしょう?
きっとステキな物語が生まれてきますよ♪
2冊目「てぶくろ」の「あとがき」に、
「ロシアの画家ラチョフの絵本は、もはや古典的存在」
と書いてあります。
1冊目の「てぶくろ」です。
ラチョフについて興味をもちました。調べました。
Wikipedia エウゲーニー・ラチョフ から引用。
1906年生~1997年没。
ロシアの絵本作家。
ウクライナ民話に挿絵を描いた「てぶくろ」が世界的に評価されている。
(中略)
ラチョフの『てぶくろ』として一般に広く知られているのは
1950年版(福音館書店、1965年)であるが、
ウクライナ民話集『麦の穂』のために新たに絵を描き直した
1978年版(ネット武蔵野、2003年)が存在する。
この両者は一見すると別人かと思うほど画風が違う。
これはラチョフが1970年代初頭の前後で
大きく画風を変化させたことが原因である。
ラチョフ夫人は、1978年版を
「より色彩豊かになり、それまでラチョーフの絵の特徴だった
登場人物の黒い輪郭線も消えています。
そのうえウクライナの伝統的な装飾模様とも、
これまで以上によく合っていました。」と評価する一方で、
「どちらの「てぶくろ」にもそれなりのよさがあり」と
1950年版と1978年版に優劣はないと言っている。
こうなるともう1冊のラチョフの「てぶくろ」を見てみたいです。
他の「てぶくろ」を読んだら、
再び「てぶくろ」のことを書いてみたいです。
このストーリーは、ミニ劇に使えそうです。
来年度、やってみようかな。
今日はここまで。
たいへん勉強になりました。
今一冊目を読んでいます。
投稿: | 2022年3月15日 (火) 14:29
コメントをありがとうございます。
「てぶくろ」については、
3月19日の「その6」まで記事にしています。
全部で8冊の本と1本の動画がありました。
コメントのおかげで久々に記事を読み返すことができました。
その後、中学校勤務になったために、
「てぶくろ」をもとに劇を作ることはできませんでした。
ぜひたくさんの「てぶくろ」を味わってください。
投稿: いっぱい道草 | 2022年3月15日 (火) 21:06