「教師の特権」をどんどん使いたい
今日は10月16日。
9月末に修学旅行の引率に行きました。
宿泊した旅館で、深夜に若い先生たちと話していて、
「教師の特権」について話が
自分の中でまとまりました。
誰かと話していると、たまにこういうことがあります。
いつもは漠然と思っていることが、
話している中で整理され、そうか自分はこう考えているんだと
気がつきます。
教師でいられる期間が、あと5年と半年。
そこから話が始まりました。
この短い期間でやりたいのは「教師の特権」を使いたいということ。
教師という職業は、子どもたちを導く仕事であり、
他の人たちからは大事な仕事だと思われています。
前提として、絶対にこの信頼は裏切らないことです。
その上で、こちらが依頼したことは、
けっこう皆さん協力してくれます。
それが子どもの教育につながると思ってくれるからだと思います。
他の人たちが、ひと肌脱いでくれるのです。
とてもありがたいことです。
そしてこれが「教師の特権」なのです。
実は、この「教師の特権」を使い始めたのは、就職前からです。
大学を卒業して、就職浪人をしていた年に、
アルバイトで稼いだお金をつぎ込んで、
冬のオホーツク海沿いを歩きました。
その時に、「来年は教師をします。何か見させてください」
「体験させてください」を連発しました。
牛の手術助手をしたり、
極寒の浜辺で漁船の船底のペンキ塗りもしました。
ホタテで大もうけした漁師の豪邸で、寝させてもらいました。
40日かけて歩いたこの旅行は、
いまだに自分の人生で最大の冒険であり、
「教師の特権」の良さを初めて体験した時でした。
就職してからも「教師の特権」をたくさん使って、
興味関心を持ったことは、出向いて調べ、体験したりしてきました。
「教師の頼みだったら、ひと肌脱いでやるか」
そう思って協力してくれた人が多かったです。
お礼はしっかりしてきたつもりです。
そしてできるだけ子どもに活かそうと心がけてきました。
この流れがうまくいくと、ひと肌脱いでくれた人を幸せにし、
子どもも幸せになり、そして教師自身も幸せになります。
「教師の特権」を活かして、教師は動くべきです。
動けば動くほど、周囲を幸せにすると思いませんか?
もちろん、何度も言いたいのが、
教師への信頼を裏切らないことです。
協力してくれた人には、誠実に向き合いたいです。
そしていただいた情報や体験は大切にしたいです。
このブログ「ここでも道草」も非常に役立ちます。
「ここでも道草」を紹介することで、私を信頼してくれます。
情報や体験を大事にしていることをわかってくれます。
その上で、情報や体験を与えてくれるのだと思っています。
そして、いただいた情報や体験は、「ここでも道草」に載せます。
時間をかけてでも載せることで、
”大事にしています”という気持ちを表現したいです。
実際にいただいた情報や体験は、宝物です。
相手がひと肌脱いでくれたことではじめて得られる物ですから。
最近の自分は「ボッチャ」「牛乳瓶のデザイン」に関して、
「教師の特権」を使っています。
メールという最新の武器?をまずは使って、突破口を開けています。
ささいなことでも、「教師の特権」をどんどん活かして、
周囲の人たちを巻き込んでいきたいです。
修学旅行先の旅館で話していて、他の先生から言われました。
「教師を引退しても、『元教師の特権』を活かして、
資料を集めてきてくださいよ」
なるほど!
私は人生最後まで、「教師の特権」を振りかざしていける可能性が
見えてきました。そうありたいです。
本当にそうだなあと感じています。
教員でなければ見せてもらえないだろうことや教えてくれないだろうことは多いですね。
信頼されていることを感じます。
それを裏切らないようにしなければと思っています。
道草さんの好奇心を見習いたい…
投稿: ハマコウ | 2016年10月16日 (日) 09:04
ハマコウさん、
コメントをありがとうございます。
教員だから見せてくれるものは
たくさん見ておきましょう!
またいい機会があったら教えてください。
投稿: いっぱい道草 | 2016年10月16日 (日) 12:55
教師の特権ね。この4月から教師の仕事は終えましたが、地域のボランティア活動を活路としています。若いころ柔道をしていた時期があり、その精神「精力善用」「自他共栄」の生き方に努めています。「信頼を裏切らない」に通じますかね。
投稿: まこちゃん | 2016年10月17日 (月) 09:24
まこちゃん、コメントをありがとうごいざいます。
ダーッと書いた文章です。
こうやって感想をいただくとうれしいです。
「信頼を裏切らない」前提で、
教師は動き回りたいです。
投稿: いっぱい道草 | 2016年10月17日 (月) 18:41