「キャプテンシー」からの引用/人気は抜群、強さはない阪神
今日は8月7日。
「キャプテンシー」(鳥谷敬著/角川新書)より。
「鳥谷はよく練習をする」と言われるし、
自分でも人よりやっているという自負はあるけれど、
正直に言えば、やりたくないときもある。
たとえば朝、ランニングに行きたくなくて、
「走ろうかな。それともやめようかな・・・・」と迷うことがある。
でも、僕は決めている。
「迷ったら、行く」
「走らなくてもいい」と迷わず思えたときは行かないけれど、
少しでも「どうしようかな」という気持ちがよぎったら、
仕事と割り切って絶対に「走る」と決めている。
そうしないと、どうしても怠けてしまいたくなるからだ。
(126~127p)
「迷ったら、行く」は大事な考え方。
でも今朝は止めちゃったなあ。
本当は朝、本宮山に行きたいと思っていましたが、
昨晩は宴会で飲み過ぎて、今朝はダウンしていました。
この時間になって「行っておけばよかった」と後悔。
座右の銘にしている言葉がある。
「ピンチと思うな、チャンスと思え」
たとえピンチに見えるときでも、
それは「次のステップを踏み出すチャンスである」
という意味だ。
調子が悪いときは、どうしても「まずいな・・・」と思ってしまい、
焦りが生まれがちだ。
でも、そういうときでも、僕はこう思うようにしている。
「これは、もう一段うまくなるための、野球選手として
大きくなるためのチャンスなんだ」 (130~131p)
ピンチだと思ってしまうと、「どうしよう、どうしよう」と焦るだけで、
結局何もしないまま終わってしまうことが多い。
それでは何の解決にもならないし、進歩も成長もない。
けれども、自分を成長させるチャンスだととらえれば、
「こうしたらどうだろう」「こうしたらああなるのではないかな」と、
そこから次のステップを踏み出すための方法を考えるようになる。
(132p)
ピンチの状況では「どうやって切り抜けるか」と
楽しむことを考えようとしています。
そうすると頭が動き出してアイデアが出てきます。
チャンスと思えたら、さらに頭が動くでしょう。
結局何もしないままにならないようにしたいです。
サインに何か言葉を添えてほしいと求められたとき
「向上心」と書くようにしている。
現役でできる期間残り少なくなってきたいま、
あらためてその言葉の大切さをかみしめている。
悔いを残さないよう、これからも、
いやこれまで以上に向上心を忘れず、
1年1年しっかりやっていきたいと考えている。
言い換えれば、向上心がなくなったとき、
結果を出すために準備をすることが億劫になったとき、
それがバットを置くときだ
そういう覚悟をもって試合に臨みたいと思っている。 (156p)
私も残り5年あまり。
向上心がなくなったからといって、バットを置けない身だけれど、
逆に最後まで向上心を持ち続けたいです。
今のチームは、優勝を経験している選手がほとんどいない。
「この一球で、この一打で優勝が決まる」
そういうしびれるような場面を経験するのは、
とくに若い選手にとっては大きな意義がある。
大きく成長を促してくれる。
だからこそ、優勝することが新しいタイガースの伝統を
つくっていくためには絶対に必要だ。 (185p)
阪神、優勝から遠ざかっているよなあ。
阪神について鳥谷選手はこうも言っています。
タイガースはたしかに歴史は長いが、
ほんとうの意味での伝統があるかといえば疑問だ。
人気は抜群にある。でも、はっきり言って、強さはない。
それがタイガースの歴史だ。
とすれば、人気だけでなく、強さを感じられるチームに
変えていかなければならない。
そういう方向に向かっている感覚を持てるような
チームにしなければならない。
それが僕たちに課せられた役割だ。 (184p)
やっぱり鳥谷選手から目が離せなくなりました。
ここまで書いてしまうんだとビックリ。
基本私は巨人ファンですが、阪神にも強くなってもらいたい。
ちなみに息子はなぜか阪神ファン。
以前は新井選手が好きで、
小学生の時の野球チームでの背番号は25でした。
今は鳥谷選手のファンです。
以上で「キャプテンシー」からの引用は終了。
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