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2016年8月21日 (日)

「きのこ雲の下で何が起きていたのか」その8/当日、御幸橋を通た人たちの証言

 

今日は8月21日。

  

8月12日のつづき。昨年の8月6日放映の

「NHKスペシャル きのこ雲の下で何が起きていたのか」

の聞き書きをしていきます。

  

ナレーター:今回、原爆投下当日に御幸橋を通った

  31人に話を聞きました。

  やけどがもたらす壮絶な光景も見えてきました。

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  両手をつき出した人。

  皮膚がめくれた腕がこすれないようにしていたと言います。

  

多山壽夫さん(88歳):ぞろぞろとみんな御幸橋の方へ向かって

  歩いていて、幽霊が出たというか、見るも哀れな姿で・・・

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田戸サヨ子さん(84歳):ぼろぼろでしたよ ずるっと汚い

  茶色の汚い雑巾をぶら下げているような、

  みんな大人も子どももこうやって歩いていました。

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ナレーター:取材をもとに再現した御幸橋の光景です。

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  皮膚をぶら下げ、うめきながら歩く人々。

  爆心地の方からおおぜいやって来たと言います。

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  やけどを負った人々は、体内水分が急激に奪われました。   

  水を求めて亡くなりました。

  

西岡誠吾さん(83歳):「水を持ってこい」と言う。

  「お~い、お~い」と弱々しい声で呼ぶわけですね。

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柴田フミノさん(90):「水」って言って、水をくんできて

  あげようと思ったら、もう死んでた。

  そういう人が多かったですよ。

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ナレーター:やけどを負った人々が最後に向かった場所が、

  川でした。

  飛びこんで多くの人が亡くなったと言います。

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手島信行さん(83歳):熱いからか、飛びこんでくる者もいる。

  どんどん飛びこんでいくのがね・・・

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米倉繁二さん(82歳):御幸橋の下を あっちへ上へ行って、

  上へ行った死体が下に流れ・・

  もうああいう光景を今になって思い出したくないねえ。

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ナレーター:御幸橋にたどり着いた人たちが見た光景。

  壊滅地帯のいたるところで起きていた現実です。  

  

なぜ「水」をほしがったのか、なぜ川に飛び込んだのか、

以前からの疑問が解けました。

原爆によってすさまじい熱線を浴びせられたためなのですね。

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