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2016年4月24日 (日)

増田さんがスーツを着ない理由

  

今日は4月24日。

 

2015年10月19日放映の「プロフェッショナル仕事の流儀 

常識の外に未来はある 起業家 増田宗昭」より。

  

前投稿でネクタイについて書きました。

ムヒカ元ウルグアイ大統領がネクタイをしなかった話です。

この番組の増田さんも、スーツを着ないで、

ふだんからラフなスタイルです。

そのスタイルに触れた部分を聞き書きします。

  

ナレーター:

ラフないでたちには理由があるという。

インタビュアー:

いつもこの格好なのですか?

増田:

みんながスーツを着ているから、スーツを着ておけば安心、

みたいな人が多いじゃん。

だけど本質的かといったら、そうじゃねえじゃん。

お客の気分になるってことが大事よ。

だからお客の格好よ、これは。

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林成之さんの言う「統一・一貫性」の法則によると、

違うものは排除する傾向にある脳です。

みんながそうだから合わせて安心するように脳はできています。

その中でスーツを着ない、ネクタイをしない格好を通すのは

少々辛いところです。

でもオリジナルなことをするためには、

脳の”当たり前”を打破しておく必要を感じます。

この増田さんのように、スーツを着ない理由がほしいなと思います。

  

  

この番組で印象に残った他の場面も聞き書きします。

 

ナレーター:

今、増田が取り組んでいるのは、

低迷する小売業を変える新たなビジネスモデルの開発だ。

4年前に作った書店を中心とした複合施設。

増田:

来るってことに価値のある空間を作りたい。

ナレーター:

既存の書店のように、品ぞろえだけで勝負しては、

ネット書店に勝てないと考えた増田。

コーヒーを飲みながら商品を自由に何時間でも読むことができるなど

ネットとは対極のゆったりとした居心地を追求した。

これまでにない雰囲気が評判を呼び、

売上は右肩上がりに伸びている。

(中略)

しかし、課題になっている売場があった。

2階にあるCDレンタルや販売を行う音楽フロア。

オープンから4年、売上が2割弱落ちていた。

増田:

ひと言で言うと、まだお客さんに支持されていない。

一回来た人が何回も来るような、まだ売り場にはなっていない。

(中略)

ナレーター:

増田はまず、どういうジャンルが売れているのか分析を始めた。

(中略)

他の系列店で人気の日本のポップスが落ち込んでいる。

増田:

今から売り場行こうや、それでどうなってんねんって、

案内してみいや、そこなんだよ。

ナレーター:

突然、売り場に向かった。客からどう見えるか、

感じたことをどんどん伝える。

店の責任者:

こういうJ-POPの大瀧詠一さんと・・・

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増田:

何がどうなの?新しいの?

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店の責任者:

これ、はい新しいアルバムです。

増田:

これ、いつ発売なの?

店の責任者:

先週

増田:

その先週(発売)やって、どこでわかんの?

新しいってことがどうやってわかんのよ?

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なるほど!と思ったシーンです。

確かに大瀧詠一のアルバムだとすると、

すでに故人なので、このアルバムは新しいかどうか気になります。

これが「客からどう見えるか」なのでしょう。

  

  

さらに聞き書きします。

  

ナレーター:

客からどう見えるか?

感じたことをどんどん伝える。

増田:

売り場が全てなんだよ。

考え方が後ろにあってもそんなの関係ないんだよ。

お客はみんな売場だけやから、

売り場に全部出ていなきゃダメなんだよ。

その気(買う気)にならない、分からんし。

お客さんの声なき声はそういうことやねんで。

タイトル:

『客の声を、自分の中に聞く』

増田:

外をキョロキョロして世の中どうなってんだろう、

どんなふうに向かうんだろうって、

みんな外に答を探すけど、逆に目を閉じて

自分は何をしたいんだろう、

どうなったら幸せなんだろう、

今、何したいんだろう。

自分っていうことの中から、

答が湧きだすような自分でありたい。

だから社長業にも埋もれたくないし、

できるだけ生活者として自分の感覚がいつも世の中と

シンクロしているように生きなきゃいけないと思っている。

ナレーター:

時代の心をつかむためには、自分自身が問われるのだ。

それが企画を生み出す者の宿命だと考えている。

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勉強になる言葉です。

教師は授業を企画します。

そのためには子どもがどう思うか想像できなければなりません。

想像できたら、自分の中か答が湧き出てくるでしょう。

  

  

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 「自分の失敗だけが、『自分の力』になる」

いい言葉です。

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「『あれやれ』、『これやれ』って言われて、

やった失敗っていうのは、何の反省にもならない。

だけど、好きなことで、あるいは、

やりたいことの道に行ったときにする失敗というのは、

その人に反省をもたらすのね。」

失敗について増田さんはこうも言っています。

「革新は、失敗からしか生まれない」

「俺は失敗した。だけどそこで学びがあって、

かつそれ以降に努力して、いろんなトライアルもして、

成長するためには失敗しなきゃいけないし、

僕が今日あるのは失敗したからだし、

成長していくっていうのは、“失敗の許容”。

失敗を許容できるように経営することが成長戦略かな」

  

  

昨年見て、聞き書きして、写真も撮ってありましたが、

投稿がずっと後回しになっていました。

やっと貴重な言葉をブログに載せることができました。

   

 

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