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2016年1月 5日 (火)

「それはホロコーストの”リハーサル”だった」より3.「T4作戦」

  

今日は1月4日。

  

前投稿に引き続き、

2015年11月7日放映の

【ETV特集 それはホロコーストの”リハーサル”だった

             ~障害者虐殺70年目の真実~】より

  

ナレーター:

 強い民族を作り、ドイツの復刻をはかる。

 ヒトラーはそのため、軍備の拡張を進めました。

 同時にアウトバーン建設など、大々的な公共事業で、失業者を雇用。

 経済の復興をアピール。国民の支持を集めます。

 1936年には、ベルリンオリンピックを開催。

 ドイツ民族の優秀さを国内外に誇示する絶好の機会として、

 利用しました。

  

 一方、福祉や社会保障にかかる費用は、大幅に削減。

 障害者は生きているだけで金ばかりかかる価値のない存在だと、

 国民に刷り込んでいきます。

  

  

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 ↑これはナチスが教育用に作ったポスターです。

 遺伝性とされた障害者を支えるのにどれだけの費用がかかり、

 それが国民の負担になっているかを訴えています。  

  

 さらに全国にある5300、全ての映画館でも、

 プロパガンダ映画を上映しました。

  

プロパガンダ映画のセリフ:

 健康な国民同胞を健全にするための資金が、

 白痴者を扶養するために使われている。

 施設にはそのような者がうようよいる。

 この遺伝疾患のある兄弟の世話と

 施設の費用にこれまで154000マルクかかった。

 どれほどの数の健康な人々が、この費用で家を買えるだろうか。

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ナレーター:  

 そしてついに、障害者の殺害計画が動き出します。

 第二次世界大戦勃発の前の年、ヒトラーの側近は、

 全国の権威ある精神科医たちを召集。

 殺害の対象とすべき人は誰か、苦しませずに殺す方法は何かなどと

 話し合いを続けました。

  

 1931年9月1日。

 ドイツ軍はポーランドに侵攻し、第二次世界大戦が始まります。

 その混乱に乗じて、ヒトラーは、ある命令書にサインをします。

 側近に当てた極秘命令書。

 「病気の状態が深刻で、治癒できない患者を、

 安楽死させる権限を与える」

 日付はあえて戦争開始日の9月1日にしました。

  

 実行本部が、ティ-アガルテン通り4番地に置かれると、

 「T4(ティーフォー)作戦」と呼ばれました。

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全国にいる障害者の調査票が作成され、

”安楽死”させる障害者が選ばれました。

基準は「生きる価値があるか」です。

殺すか殺さないかは、T4作戦本部の医者が決めていました。

番組では 「統合失調症」の女性患者が、

4人の医者から「殺してよい」と判定されている用紙が

紹介されていました。

本人の知らないところで、とっても重大な判定がされていたのです。

殺害施設の一覧です↓

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人目につかないへんぴな場所の施設が選ばれました。

障害者はバスで運ばれて、受付をすませ、

シャワーを浴びると言われてガス室に送り込まれました。

ガス室で殺害された遺体は、焼却されました。

  

計画は極秘でした。

施設の近所の住民は、毎日のぼる黒煙とその匂いを不思議がりました。

匂いは異臭でした。

バスで満員の人が送り込まれるのに、帰りのバスは空っぽ。

施設は人でいっぱいになっているはずなのにそうなっていない。

謎でした。でもだんだん予想がついてきました。

戦場から帰った兵士が、黒煙の匂いは、

戦場で遺体を焼いた時の匂いと同じだと言いました。

しかし、もうだれも止められませんでした。

 

殺された障害者の肉親の話を次の投稿で書きます。

明朝にしよう。もう寝ます。

追記:この番組がパソコンで見ることができます。

いつまで見られるかはわかりませんが、紹介します↓

dailymotion 「それはホロコーストのリハーサルだった」 

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