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2016年1月 4日 (月)

「それはホロコーストの”リハーサル”だった」より1.「優生学」

  

今日は1月4日。

  

年末年始に、録画してあった番組をいくつか見てきました。

どの番組を印象深く、このブログに書きとめておきたいものでした。

困った。時間が足りない。でも書きとめたい。

  

2015年11月7日放映

【ETV特集 それはホロコーストの”リハーサル”だった

             ~障害者虐殺70年目の真実~】

ドイツでのこと。

ナチスによるユダヤ人大虐殺(ホロコースト)は、

歴史的に知られていることです。

しかし、それ以前にガス室で消されていった命がありました。

障害者が子孫を残せなくする法律ができ、

さらに障害者を”安楽死”させる計画が実行されました。

多くの障害者が突然命を奪われたのです。

そのことを伝えた番組でした。

※参考:ETV特集 HP

  

59分の番組ですが、16分過ぎから聞き書きします。

  

ナレーター(※大竹しのぶさんでした):

 なぜ命を救うはずの医師たちが、

 殺害を実行してしまったのでしょうか?

  

 ヒトラーが政権を取る70年以上も前に出版された

 ダーウィンの「種の起源」

 強いものが生き残り、弱いものは消えていくと言う、

 自然界の摂理を解いたものでした。

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 これを人間にも当てはめ、劣等な人間は淘汰されるとしたのが、

 「社会ダーウィニズム」でした。

 こうした思想は、優秀な遺伝的資質を持つ人間だけを

 残していこうとする「優生学」と結びつき、世界中に広がります。

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 20世紀、ドイツで優生学の研究を進めたのは、

 精神医学会のトップだった、エルンスト・リューディンでした。

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 この頃精神医学の分野では、新しい治療法が開発され、

 治る患者も出始めていました。

 医師たちは、もっと治る患者を、増やしたいと思えば思うほど、

 あるジレンマに陥っていきました。

  

歴史学者ハンス=ヴァルター・シュムール教授

 医師たちは、それまで治らないと思っていた精神病が

 治るようになってきたという幸福感に包まれていました。

 ただし、同時に精神病院は大変な状況でした。

 根本的に何の治療もできない患者であふれていました。

 そういう患者は、邪魔になっていったのです。

 

ナレーター:

 1917年に設立された「ドイツ精神医学研究所」

 リューディンらはここでドイツ人全員の家系図を調べ、

 一人一人の遺伝的価値を明らかにしようとしました。

 遺伝的価値が低い人を増やさないように、

 コントロールしたいと考えたのです。

  

 

ここで法律が誕生しますが、続きは次の投稿で書きます。

  

「種の起源」がスタートで、

「社会ダーウィニズム」「優生学」がブームになり、

そこにヒトラーが現れました。

ヒトラーが後にやったことを後押しする状況ができていたことが

わかってきました。

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