説明の少ないジョン・バーニンガムの自伝
今日は12月3日。
先月はジョン・バーニンガムを読みたいと書きました。
※ここでも道草 ジョン・バーニンガムさんの本をせっせと読む11月(2015年1月7日投稿)
読みました。味わいました。
最後に読んだのがこの本でした。
(ジョン・バーニンガム著 灰島かり訳 ほるぷ出版)
「チキチキバンバン」に関する記述を引用します。
物語には空飛ぶ車が登場するが、どう描いたら、
飛んでいるように見えるだろうか?
わたしは車の模型を作って、天井から釣り糸でつるした。
うまくいった。
このような地道なことが行われていたのですね。
もっとあっさり書いていると思っていました。
私がジョン・バーニンガムの本を読み始めたきっかけになった本は、
「ガンピーさんのふなあそび」でした。
この本に関する記述を引用します。
わたしの外見は日々、ガンピーさんの絵に似てきている。
どうやらガンピーさんは、
わたしの将来を暗示するところがあったらしい。(中略)
よく人から「わたしはあなたのグランピーさんが大好きです」
と言われるのだが、あんまりではないか!
「グランピー」は、ディズニーの『白雪姫』に出てくる
7人の小人の1人で、名前の意味は「おこりんぼ」である。
「ガンピー」という響きがいいです。
グランピーに興味を持ちました。
そうそうこの小人だ↓
http://www.aa.e-mansion.com/~rydeen/das-grumpy.html
「ジュリアスはどこ?」に関する記述の引用です。
子どもの成長にはさまざまな難しい段階があるが、
親はそれを乗り越えていかなくてはならない。
トラウトベック夫妻は、息子ジュリアスのために、
地球上のありとあらゆる場所へと苦労して食事を運ぶ。
でも最後に、ジュリアスが夕食のテーブルに戻ってきたのを見て、
ようやく胸をなでおろす。
この本はまだ読んでいません。
でもバーニンガムさんの説明を読むと、読みたくなります。
地元の市の図書館には置いてありませんでした。
子育てはやっぱりたいへんだ。
「いつもちこくのおとこのこージョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシー」
に関する記述の引用です。
教師という職業に対しては、深い同情心を抱いている。
いやはや、なんと大変な仕事だろう。
とはいえ、この本の醍醐味は、最後に「せんせい」が報いを受け、
ゴリラにつかまって屋根から下りられなくなる場面にある。
子どもたちがここで大喜びすることを思うと、
権威主義にどれほどの力があるのか疑問に思うが、いかがなものか。
でも正直権威主義のあこがれる時もあるんですよ。
教師が読むと苦笑いが出るかな。
最後に「エドワルド せかいでいちばんおぞましいおとこのこ」
に関する記述の引用です。
今ふりかえってみると、『エドワルド』はなかなかいい本になったと思う。
子どもたちを絶えず監視し、試し、
抑圧しようとする現代社会にあっても、
子どもたちに少しばかりご褒美をあげるのも、
そう悪いことではない。
そう語る絵本が、あってもいいじゃないかと思う。
子どものやっていることが、たいがいは怒られることですが、
偶然も手伝って全てがいい方に行く話。
子どもにとっては、意外に褒められていい気分。
くすっと笑える本です。
自伝です。でも長くは語らないジョン・バーニンガム。
最近のわたしのブログは少々語りすぎだと反省していたので、
説明が短い自伝を楽しみました。
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