10月17日セミナー報告その2/必ず発言は熟語で終わらせる
今日は10月18日。
ちょっと夜更かし。でも今日のセミナーのことは書きとめたい。
9月始めのの教員免許状更新講習に行った時に、
北見靖直さんの話が聞けて、
「出かけていくとこういうすごい人に出会えるのですね」
と感想を書いています↓
※ここでも道草 高遠での研修 その2/北見先生登場 ①導入のゲーム(2015年9月8日投稿)
今回も、出かけて行って良かったという講師の話が聞けました。
【算数の授業研究を基盤としたタブレット端末の活用
筑波大学付属小学校の山本良和先生】です。
驚きの1時間でした。
算数の先生です。
算数教員の世界では確実に有名人だと思いますが、
自分は初めて知った人です。
〇スマートボードはいいが、
黒板(ホワイトボード)はなくなってほしくない。
ICTが変化して消えていくものだが、
黒板(ホワイトボード)に書かれたものは消えないで、
子どもたちの思考の拠りどころとなるため。
〇知的なことに興味を持つのは、どの国でも同じ。
山本先生は外国の学校でも授業を行っている。
〇授業のはじめは誰でもできることからスタートする。
・・・・このことは、大阪往復の電車内で
やっと読破してさらにもう1回読んでしまった林成之さんの本
「素質と思考の『脳科学』で子どもは伸びる」(教育開発研究所)に
書いてあったことと同じでした。
〇途中で山本先生が発問し、
セミナー参加者が隣の人と意見交換をする時があった。
山本先生は言った。
皆さん笑顔でした。自分が考えたことを発表して共有できたら
とても幸せなこと、うれしいことです。
生のコミュニケーションの結果、
安心感が得られて笑顔になりました。
・・・・このことって、勤務校の研究にも関連することだと思う。
「対話」重視の研究です。「安心感」の視点も加えていい。
〇ICTは教材を作るのが早いのが利点。
〇授業では、子どもたちを楽しませていく中で「あれ?」と思わせる。
〇ICT機器で見ただけでわかった気になってしまう。
書いたりすることで定着する。
〇ICT機器はあくまでも手段。ICT機器を使うと効果的な場面を探る。
〇単語だけで答えたり、「○○さんと同じです」というのは許さない。
必ず熟語で終わらせる。違った言い方で言わせる。
そうすることで言語力は伸びる。言葉に対してのこだわりが出てくる。
〇ICT機器は教師の指導力を低下させるおそれがある(韓国の例)。
一度コンテンツを作るとそのまま使い、工夫をしなくなる。
〇電子紙芝居で算数の問題文を見せる。よく見ないと解けないしかけ。
〇デジタルペン 書く作業が時系列に再現できる。
アナログの授業では結果を検討対象にしていたが、
ICTの授業では結果に至るまでの過程が
比較検討する対象になりうる。
〇大事なのは、ICTを介した子ども同士のコミュニケーション。
セミナー会場でiPadで調べ、最新の本をさっそく注文してしまう。
今日届く。
10月も思いました。
出かけていくとこういうすごい人に出会えるのですね。
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