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2015年8月27日 (木)

今年はオオブタクサ(またはブタクサ)の写真を撮りたい

  

今日は8月27日。

   

前投稿にひきつづき、今回も

本「身近な雑草の愉快な生きかた」(稲垣栄洋著/ちくま文庫)より。

  

花に夢中になっていた時期でも同定できなかったのが、

ブタクサとオオブタクサです。

花粉症の原因になっているこの植物を、

いまだに「これだ」と思って撮影していません。

ここでも道草 秋の花粉症/セイタカアワダチソウではなくてブタクサ(2012年10月22日投稿)

ここでも道草 ブタクサのすぐ近くを歩いていた(2012年11月23日投稿)

花の時期は8月・9月なのでまさに今です。

  

  

オオブタクサは1952年に日本に来たと

くわしくわかっている植物だそうです。

その時の入り口は静岡県清水港。

アメリカから輸入した大豆に付着したオオブタクサの種子が

食品加工の工場などから廃棄されたものが発芽して育ち

生息範囲を増やして行ったものと思われているようです。

※参考:自然風の自然風だより  『大豚草』

  

  

それでは本から引用します。

  

雑草の多くは環境に応じて大きさを変化させる能力を持っている。

適した環境ではぐんぐんと大きく育つが、

劣悪な環境では一転して小さな体を作る。

「可塑性」と呼ばれるこの変わり身の早さが雑草の強さである。

同じ種類の雑草でも、

環境が異なるとまったく違う種類に見えることも少なくない。

そんな雑草のなかでもオオブタクサの

サイズを変化させる能力は天下一品である。

オオブタクサは大きくなる草丈は6メートル以上にもなる。

6メートルの雑草というのは驚異的な大きさである。(中略)

条件が悪いとオオブタクサは一転して小さくなる。

さすがのヒマワリもこんなに小さな草丈で

花を咲かせることはできないであろう。 (151~153p)

  

オオブタクサは小さくても花を咲かせることができるのです。

オオブタクサはキク科の雑草で、タンポポに代表されるように、

虫が花粉を運んでいます。しかしオオブタクサは風媒花です。

その辺りの引用です。

  

同じキク科でも、オオブタクサは

風によって花粉を運ぶ方法を選んだ変わりものである。

通常、オオブタクサは体は小さく、

その力は他の植物を圧倒している。

そのため、邪魔なものもなく一面に

オオブタクサの群落を作ることができるのである。

そんな状況では、ちまちま虫に花粉を運ばせるよりも、

風で一度に花粉を運んだほうが効率がいい。

最新の進化形を捨て、一見、古くさい方法を選んだ自信こそ、

実力者の証しなのだ。  (155p)

  

   

前投稿のタイヌビエ、そして今回のオオブタクサ(またはブタクサ)の

写真を撮りたいね。

6メートルは大きい!

大きな雑草で、あの花のつき方をしていたら、オオブタクサだ。

下調べができつつあるので、今年は撮れそうな気がします。

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