腸内細菌4.本「うんちの正体」(ポプラ社)から
今日は6月17日。
市の中央図書館から学級に借りた本は明日返します。
30冊ほどの本の中に、自分が読みたいので借りた本がありました。
「うんちの正体 菌は人類をすくう」(ポプラ社)です。
「NHKスペシャル 腸内フローラ」の内容とダブったところもあって、
最新の内容だと思いました。
著者の坂元志歩さんのプロフィールを見て、なるほどと思いました。
坂元さんは、現在はNHK科学番組の制作に参加しているとのこと。
本の発行も、「腸内フローラ」放映の同じ月(2015年2月)でした。
坂元さんが「腸内フローラ」に関わった可能性は高く、
内容がダブるのも”そりゃそうだ”と思えました。
菌の多様性について訴えていることが印象に残りました。
引用します。
大切なのは菌の「多様性」なのだ。
つまり、いろいろなやつがバランスよくいるのが大事なのだということ。
普通なら少ないはずの菌が異常に増えてしまったり、
その逆に、多いはずの菌が少なくなったり、
また、菌の種類が減ってしまうと、体の調子が悪くなるのだ。(53p)
「うんち移植」なるものもあるそうだ。
クロストリジウム・ディフィシルという菌が起こす大腸炎。
この菌が増えたことで起こる病気ですが、
この菌を殺す治療法では、なかなか治らないそうです。
そこで「うんち移植」
健康な人の「うんち」を薄めて、鼻から患者に移植するのです。
問題のある菌を殺すのではなく、菌の種類を増やそうという治療法です。
まだ実験段階ではあるが、ある医学雑誌に報告された論文では、
この病気に対しておこなったうんち移植の治療実験で、
じつに94%の人が治っている。(54p)
55pの写真です↓
94%は高率です。
私が患者になったら、進んで治験されることに立候補するでしょう。
「うんこ」と言わずに「うんち」ということで、
イメージがよくなります。
今回の本のタイトルを見て、あらためて思いました。
コメント