「バリバラ 出生前検査」2/お医者さんに尋ねる
今日は8月6日。
前投稿のつづき。
6月6日放映の「バリバラ」では、あべけん太さんが、
産婦人科医にインタビューをしています。
兵頭先生とけん太さんのやり取りは、ここを見てください↓
上のサイトの管理者としぞうさんがこう書いています。
このようなやり取りは本来,医師が答えて解決できる問題もないと思うので,
その質問に自分なりに意見を述べるこのお医者さんは素晴らしいなと思いました。
ものすごい言葉を選んで真剣に答える姿に好感が持てました。
賛成です。
兵頭先生は、質問されても即答せず、
間をとって、言葉を選び、ある時は涙目になりながら答えていました。
一番間をとった質問がこれ。
「ダウン症のある人たちに検査について説明したり、
意見を聞いたりする場はあったのか?」
兵頭先生はしばらくしゆっくり答えます。
「そういった場は、あまり、日本全国で、設けられてなかったかもしれません。
もう、あのう、そのう、診療の中での体制を整えることで精一杯になっていたこともありますし」
検査をおこなう準備だけで精一杯だったということでしょう。
正直に答えてくれています。
こんなに、「もう、あのう、そのう」まで聞き書きする私は、
兵頭先生にとっては厄介な人物だろうなあと思いました。
新しい出生前検査が始まったいきさつについて、この後説明がありました。
今回の検査は、日本産科婦人科学会が作成したガイドラインに基づき、
臨床研究という形で始まりました。
海外からの検査技術の流入が避けられない中、
ルール作りは急いで進められる必要があったそうです。
理事長の小西さんが、インタビューに答えてくれました。
「始めるとしたらこういう形しかないだろう」
「ほっといてもどんどん(海外から)入って来るんですよ。ぼくたちがしなくても」
「全くルールのない時代に突入していく可能性があったので、
ある程度のルールを作って、まあ、あのう、どんどん入ってくる直前だったので」
「(この問題に)答えはないわけよ。時代も変わって来るし」
「これが正しいと言う答えはない。倫理的な問題でね」
(新型出生前検査は必要か?)
「必要というわけではなくて、検査がある。」
「検査を受けたいと言う人がいる。それしか言えない」
(必要とまで言えないのですか?)
「だもんで、臨床研究としてやっているわけよね」
海外では血液検査による出生前検査をしていたのですね。
それが日本にどんどん入ってきそうだったので、
急いでルール作りをして始まったのですね。
そんな事情がわかる話でした。
兵頭先生が「精一杯」だったという裏事情がわかった気がします。(つづく)
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