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2014年8月19日 (火)

「ペリリュー」その5/味方も殺す戦場

  

今日は8月19日。

  

今晩は「ペリリュー島の攻防」について書いていくぞ。

  

8月13日の放映の「NHKスペシャル 狂気の戦場ペリリュー ~”忘れられた島”の記録~」より。

  

今回もR・V・バーキンさんの証言。

   

仲間の一人が「俺は殺される やつらに殺される」と大声でわめき出しました。

衛生兵が、馬でも死ぬくらいの大量のモルヒネを打ちましたが効きません。

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彼のわめき声は大きくなるばかりでした。

300メートル先には、日本兵の陣地があったのです。

このままでは日本兵に気づかれてしまう。

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仲間の一人が塹壕用のシャベルで頭をぶん殴り殺しました。

多くの仲間が1人のために危険にさらされることを思えば、

しかたがなかったのです。

  

  

味方を殺さざるを得ない場面の話。

恐ろしい話です。

  

ドラマ「ザ・パシフィック」でも、上記の証言のような場面が描かれていました。

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日本側にもこんな話がありました。

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ナレーター

一方、日本側が味方の処刑を行っていた可能性のある映像が残っていた。

手足をしばられ首を切り落とされた遺体です。

当時日本軍では、敵前逃亡や投降は死に値するとみなされていました。

  

亀谷長成さんの証言

投降しようとしたら、もう許さんから。

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(戦場では)人間でも動物くらいにしか考えない。

そうしないと殺せない。やらないと自分がされるから。

  

亀谷さんは投降者が処刑されたのを目撃したそうです。

戦争にはこういう面も当然出てきてしまいます。

  

  

 

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こんな場面もありました。

 

写真に写っているポムロイ1等兵の証言

岩山での戦いの最中(さなか)、日本兵が突然銃剣で襲いかかってきた。

私は彼の腹に2発うち込んだ。

倒れた彼の懐から1枚の写真がのぞいていた。

手に取って見ると、彼が両親と幼い妹とともに写っていた。

いったい何てことをしてしまったんだ。

私は大きなショックをうけ言葉を失った。

  

  

狂気の中でも、ふと正気に戻った時、

自分のやったことにショックを受ける。

  

  

こうやって証言から、戦争の実態がうかがい知れます。

証言をこうやって書き残すことは大事なことだと思います。

映像はわかりやすいけど、すぐに見られない。

たくさんの人に見られないという短所があります。

私自身が見直す時にも、誰かがこのブログを見てくれた時にも、

文章になっているのは絶対いい。そう思って聞き書きしています。

 

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