今日はワーキングメモリの勉強 「どこどこ」の活動の意味
今日は6月8日。
今日は午前11時から小嶋悠紀先生の講座に参加する予定です。
小嶋先生が作成した資料を使って、目の前の子どもたちに
ワーキングメモリトレーニングを始めたのは、昨年の6月7日。
1年前の昨日でした。
10月30日の勤務校の研究発表では、
特別支援学級で、このトレーニングを見せようと決めています。
本年度は「アタマげんき どこどこ」(騒人社)を利用しています。
「特別支援教育教え方教室40」(明治図書)では、
「アタマげんきどこどこ」のことが特集されていました。
タイトルは「特集 前頭前野を鍛える絵本活用法30」です。
この特集から、重要な文をこのブログに引用しておきたい。
〇昨年(2013年)夏に、騒人社から「ワーキングメモリをきたえるアタマげんきどこどこ」
の絵本3巻が発刊された。この絵本は、日本初のワーキングメモリを鍛える絵本である。
(10p 桑原和彦先生)
※今年(2014年)に4~7巻が発刊されています。
〇学校生活において、ワーキングメモリがきたえられれば防げる問題は多々ある。
話を1回で理解する。注意深くものを探す、数える。
問題文や教師の指示を正確にとらえる、想起できる。このようなことにつながる。
(11p桑原和彦先生)
※ワーキングメモリーを鍛えることで、目に見えてどうなるというのは定かではありませんでした。
こうやって示してもらえるとありがたい。
〇ワーキングメモリは、見たり聞いたりした事象を一時的に脳内に貯蔵したり、
再び取り出したりするシステムである。
何かを読み、書く、話す、計算する、考える、想像するなど、
私たちの日常のすべての行為がワーキングメモリによって、支えられているといってもよい。
したがって、このワーキングメモリが鍛えられれば、
学習に限らず日常生活における様々な能力が向上する。(12p松崎力先生)
※これもワーキングメモリの基本。ワーキングメモリを鍛える理由がわかります。
〇ワーキングメモリを鍛える3つの活動
「どこどこ」には、記憶力や注意力を高める活動がある。それが「見つける」「かぞえて」
「さがして」の3つの問題がある。
(中略)
1つ目は「見つけて」である。
これは取り出された子どもを全体の中から探し出す作業である。
子どもの姿を一時的に記憶することで、視空間スケッチパッドが動く。
(中略)
イラストの特徴をつかみ、全体の中から探し出す作業によって、
前頭葉、頭頂葉、側頭葉が鍛えられる。
2つ目は「かぞえて」である。
これは指定された物を探す作業である。
絵の全体に視線を送りながら、指定物を見つけ数えていく。
1つの物を集中して見つけていくので、
選択的な注意力が鋭くなってくる。
この作業によって前頭葉、側頭葉が鍛えられる。
〇3つ目は「さがして」である。
文章をもとに、子どもを探し出す作業である。
書かれている文章やせりふを、自分の頭の中でイラスト化する。
さらに、自分のエピソードと照らし合わせながら、子どもの様子を思い描いていく。
このような作業を通して、前頭葉を活発化させ、脳全体を元気にしていく。
(12~13p松崎力先生)
※実際に「アタマげんきどこどこ」を見ないとイメージできない文章だと思います。
ぜひ見てください。なぜこの問題をやるかがわかりやすい説明です。
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