モノが語る戦時下の時代展5.雑誌
今日は1月20日。
今日で豊川市民俗資料館の企画展「モノが語る戦時下の時代展」をまとめたいです。
今回は「戦時中の雑誌」について
こんな説明がありました。
【戦時下の雑誌】
戦局が激しくなると、「不急不要」たされた雑誌類の整理統合が
内閣情報局により進められた。
言論統制も行われ、戦時下の雑誌類は、
戦争推進のためのプロパガンダ的役割を担っていた。
「『不急不要』たされた」の記述が気になりました。
「不急不要」とは?
調べたところ、「重要ではなく、急ぎでもないこと」とありました。
その後に「たされた」でいいんですよね。
「充たされた」「果たされた」という感じで、「たされた」が送り仮名になることがあります。
それと同類でしょうか。つまり基本形は「不要不急たす」う~ん。
【国策宣伝雑誌「写真週報」】
「写真週報」は昭和13年(1938年)に内閣情報部により創刊された雑誌で、
その名の通り、写真を多用した国策宣伝雑誌でした。
安価な値段で書店や、駅売店、写真材料店などで販売された。
「写真週報」という雑誌名を意識したのは初めて。
このような雑誌があったのですね。
写真をインターネットで探しました。
※ヨタ坊っちゃまのゴミ屋敷 捨てられないモノが、こんなにある
↑昭和19年6月21日発行
この号のように、表紙に書かれた文が過激です。
上記のサイトには、たくさんの「写真週報」の表紙写真がたくさん載っています。
確かにサブタイトルのように「捨てられないモノが、たくさんあり」
【雑誌「週刊少国民」】
戦時下の子供向け雑誌
子供向け雑誌にも時局が色濃く反映されています。
少国民とは、日中戦争から第二次世界大戦までの日本において
子どもたちを指した言葉です。
「少国民」という言葉が気に留まりました。
「小市民(しょうしみん)」のイメージがあるのか、気が弱い人が浮かんできてしまいます。
「少国民」は日中戦争から第二次世界大戦までの日本において、
銃後に位置する子供を指した語でした。
これは、ドイツのヒトラーユーゲントで用いられた「Jungvolk」の訳語だそうです。
現在では死語です。参考:Wikipedia 少国民
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