「ケンボー先生と山田先生~辞書に人生を捧げた二人の男~」を見た その1
今日は5月11日。
次の投稿で紹介した番組を見ました。そのことを書いてみます。
※ここでも道草 今晩、辞書の番組あり (2013年4月29日)
4月29日放映の「ケンボー先生と山田先生~辞書に人生を捧げた二人の男~」を見ました。
またまたいい番組でした。
「二人の男」とは
見坊豪紀(ひでとし) 「三省堂国語辞典」の編集中心人物
山田忠雄 「新明解国語辞典」の編集中心人物
「三省堂国語辞典」と「新明解国語辞典」は同じ三省堂の辞書ですが、
それぞれに特徴がありました。
「三省堂国語辞典」は、積極的に現代語を掲載。客観・完結解説。
「新明解国語辞典」は、伝統を重んじる慎重派。主観・長文解釈。
このような特徴を持ったのは、それぞれの中心人物である
見坊豪紀、山田忠雄の考えが反映されているからです。
それは後で書くことにして、そんな二人が、最初は同じ辞書作りを手がけていました。
それがこの辞書。明解国語辞典です。
二人は、この辞書の編集で力を合わせ、
昭和18年(1943年)、戦時中に出版にこぎつけました。
新しい工夫がなされていて、よく売れた辞書でした。
「明解国語辞典」第2版が昭和27年(1952年)に出版されました。
その時に、山田忠雄の助言で「主食」が初めて辞典に載りました。
主食を知らない人は一人もいないだろう。
ところがこの「主食」は久しい間、国語辞典には欠席していた。
見坊豪紀は山田忠雄を助手のように扱っていた(扱っているように見られた)が、
この「主食」に関する山田の助言は印象に残ったようです。
(次の投稿につづく)
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