小鶴誠の言葉「ボールが止まって見えた」
今日は4月23日。再スタートから10日目。
戦中のプロ野球選手の本をまた読みました。
「消えた春 特攻に散った投手 石丸進一」(牛島秀彦著/河出文庫)です。
石丸進一については以前書きました。
石丸進一と同僚だった小鶴誠に注目。
本にあった写真を載せます。
同じ名古屋軍でした。
※戦時中のユニフォーム。
名古屋軍の「名」は、日本の同盟国ドイツのナチスのハーケンクロイツをまねていました。
でもこれは逆向きだから卍(まんじ)かな。
小鶴誠について調べていて、自分の思い違いに気がつきました。
彼は1950年に51本のホームランを打ち、王貞治に塗り替えられる前の日本記録者でした。
同年に記録した打点161打点は、いまだに破られていない記録です。
彼はこの時こう言います。
「ボールが止まって見えた」
あれ?これは川上哲治の言葉では?
でも小鶴誠の言葉でした。
川上哲治の言葉として有名な「ボールが止まって見えた」は、小鶴が50本塁打を放った際の言葉である。
不人気球団を渡り歩いた小鶴では記事にならないと、報知新聞記者が川上の言葉に捏造したものである。
当時の巨人絶対主義は今日の比較ではなく、そのまま定着してしまった。(「Wikipedia 小鶴誠」0)
そりゃあいかん。この言葉は、本当に言った人の言葉にすべきです。
後記:「ボールが止まって見えた」に関する記事は、
その後Wikipediaから消去されました。
報知新聞記者の捏造が捏造の可能性もあります。
引用の難しさを感じました。(2019年12月1日記)
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