幽門の役目
今日は2月26日。
本「人体のしくみに驚かされる本」(河出書房新社)より。
胃の出口にあたる「幽門」には、
アルカリ性の粘液を出す腺があり、
胃が通常のはたらきをしている場合は、
胃液(塩酸)で酸性になった食物が中和される。
また、食物が強い酸性をもっている場合には、
幽門が閉じるしくみになっている。(76p)
「幽門」の役目にビックリ。
幽門は、胃に食物が入ってきた時は閉じられて、
食物がおかゆ状態になった時に開いて、
十二指腸に送り込みます。
胃液で酸性になった食物を、ちゃんと中和する役目があるのですね。
うまくできているなあ、体って。
※http://www.onaka-kenko.com/various-illnesses/stomach/
さらに、「幽門」という名前に魅かれました。
何でこんな名前がついたのだろう。
「幽」の字を調べてみたところ・・・・
「幽」には「ひそむ」「深く遠い」「奥深い」の字義あり。
胃の出口にあたるために、この名前がついた可能性あり。
ますますいい名前だと思えるようになりました。
ちなみに胃の入口は「噴門」
食物を入れる口なのに、噴出の「噴」がつくのも不思議。
これはまたいずれ調べよう。
次のサイトに幽門の英語「pylorus」について書いてありました。
※http://sophia-sophiastyle.blogspot.com/2010/12/blog-post.html
本「臓単」からの引用。
今日読んだ中で興味深かったのは、幽門(胃の出口)とピロリ菌の語源についてです。
幽門は英語でpylorus(ピローラス)と綴ります。
これはギリシャ語のピリ―(門)+ウーロス(番人)に由来してるそうです。
胃から十二指腸へ行く食物の番人という意味で名付けられたのでしょう。
幽門って、面白そう。
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