「恙無しや友垣」の「恙(つつが)」
今日は12月23日。
昨日の投稿のつづき。
「ふるさと」2番の歌詞です。
如何(いか)にいます 父母
恙(つつが) 無しや友垣(ともがき)
雨に風につけても
思い出ずる ふるさと
前投稿では「友垣」に注目しましたが、
今回は「恙無し」について。
ずっと昔、この言葉について調べたことを思い出しました。
かつて、ツツガムシ病がたいへんだったことがあって、
「幸いにもツツガムシ病にもならずに健康でいること」を、
「恙無し」と言うんだと記憶にあります。
今回再度調べることにしました。
「語源由来辞典」http://gogen-allguide.com/tu/tsutsuganai.html
には、次のように書いてありました。
つつがないの語源には、
「ツツガムシ」という虫が病気の原因となることから生まれたとする説もあるが、
「つつがなし」よりも後に見られる「ツツガムシ」の名とするのは、
明らかにおかしな説である。
お~、昔調べたことがくつがえさせられました。
「恙(つつが)」は病気や災難を意味しますが、
ツツガムシ説が違うなら、その語源は何だろう?
次のブログが参考になりました。
※「勢蔵の世界」http://blogs.yahoo.co.jp/seizoh529/28544509.html
健康なことを指す「つつがない」の「つつが」とは「恙」(よう)という虫のことだそうで、
昔中国では、この虫が体内に入って心を蝕んだり、健康を害するものだと思っていて、
古人は人の健康を尋ねるに「恙なきや」と挨拶したと伝えられている。
実際に恙という虫がいたわけではないのです。要するに「憂」という虫なのです。
面白い説ですが、出典は何だろう。
「ツツガムシ」から「恙無し」が生まれたのではなく、
どうやら逆です。
原因不明の病気があって、「恙(つつが)」が病気の意味だから、
ツツガムシという妖怪の仕業だと思われていました。
それがダニの一種が原因だと19世紀末に判明。
そのダニの名前が「ツツガムシ」となったそうです。
(参考:Wikipedia)
ツツガムシに病原体が寄生し、
ダニが人間に吸着することで人間に感染するそうです。
ツツガムシが見たくなりました。
画像は・・・・
うわ~。
「ふるさと」で、「友垣」「恙無し」と2つ勉強ができました。
私も友人から聞いて、ツツガムシの被害に合わなかったことだと思っていました。
その友達か長野県の人だったのて、特に信頼のおける情報だと信じていました。
勉強になりました。
投稿: かとせん | 2010年12月25日 (土) 04:26
かとせんさん、コメントをありがとうございます。
私も今回調べて初めて知りました。
間違いがわかることはありがたいです。
明日神戸に行ってきます。
かとせんさんは行きますか。
投稿: いっぱい道草 | 2010年12月25日 (土) 17:41