「~じゃん」発祥の地はどこ?その3/ことばおじさんの連載
(前投稿のつづき)
「~じゃん」の発祥地について、
「ことばおじさんの気になることば」というサイトに連載がありました。
書いているのは「ことばおじさん」の梅津正樹さんです。
一つ一つ読んでいくと、15日の「みんなでニホンGO」の内容は、
梅津さんの調べたことがベースになっているんだなと思いました。
梅津さんは「みんなでニホンGO」にレギュラー出演中です。
一部引用します。
じゃんの道
http://www.nhk.or.jp/a-room/kininaru/2003/12/1205.html
「それいいじゃん」など、主に若者が使う「じゃん」。
「~ではないか・~じゃないか」が短くなり、
さらに「か」が落ちて「じゃん」になったと言われています。
横浜の方言だと思っている人が多いかもしれませんが、
実は静岡県でも古くから使われています。
じゃんの道~第2弾
http://www.nhk.or.jp/a-room/kininaru/2003/12/1219.html
山梨県の方言に詳しい小林是綱(ぜこう)さんに伺ったところ、
山梨には「じゃん」について書かれた最も古い文献があることがわかりました。
明治38年(1905)、我が国初のグラフ誌「風俗画報」で、
民俗学者の三田村 鳶魚(えんぎょ)が記した「甲斐方言考」です。
そこには『ジヤン~ソオジヤン、イイジヤンはジヤナイカと云ふに同じ
處(ところ)によりてはジヤンといはずしてジヤァともいへり』と書かれています。
甲斐とは現在の山梨県のことですから、
百年以上前には「じゃん」が山梨の方言にあったことがわかります。
じゃんの道~第3弾
http://www.nhk.or.jp/a-room/kininaru/2003/02/0213.html
長野県も江戸時代から生糸の生産がさかんで、
甲州街道の下諏訪から八王子を通って横浜へと運んでいました。
では、横浜の「じゃん」は長野からもたらされたのでしょうか?
残念ながら長野には明治時代の文献が見つからなかったので、
文献上は山梨の方が先に使われていたことになります。
しかし、真相はわかりません。
「じゃん」は一体どこから運ばれてきた言葉なのでしょう。謎は深まるばかりです。
じゃんの道~第4弾
http://www.nhk.or.jp/a-room/kininaru/2003/02/0220.html
これまでの放送で、静岡や山梨・長野で使われていることがわかった「じゃん」ですが、
実は1000キロ離れた九州でも使っていることが判明しました!
特に、長崎県五島列島の福江島では、
年配の方ほど「じゃん」「じゃかん(じゃんを強めた表現)」を使っています。
じゃんの道 静岡発
http://www.nhk.or.jp/a-room/kininaru/2004/04/0421.html
取材をすすめるうちに “静岡県清水-山梨県甲府” というルートが見えてきました!
ここは古くから富士川を通しての交流が盛んで、
清水には山梨県の所有する土地(飛び地)もあります。
山梨県出身で現在、清水に住んでいる男性は、
『山梨では明治生まれの祖父も使っていた。清水に来て、こっちでも使うんだ!と驚いた。』と話してくれました。
江戸時代には既に交流のあった、静岡清水と山梨甲府。
じゃんの道 山梨発
http://www.nhk.or.jp/a-room/kininaru/2004/04/0422.html
じゃんは山梨でもよく使われる方言の一つで、
話し言葉だけでなく、町の中でも「じゃん」の文字をみかけます。
多目的施設『甲府アルジャン』!観光地『みるじゃんの丘』!などなど。
じゃんの道 長崎発
http://www.nhk.or.jp/a-room/kininaru/2004/04/0423.html
関東から1000キロ以上も離れた長崎で使われる「じゃん」。
静岡や山梨とのつながりを探していたところ、
島原南部の領主、有馬晴信がキリシタン大名だったため“山梨”に幽閉されたという話や、
明治時代に島原の農民が“山梨”にジャガイモの開拓民として入植したという資料を見つけました。
こういったことから「じゃん」がつながったことも想像できそうですね。
なかなか深い「じゃん」。
「~じゃん」が三河弁で、発祥の地だと思い込んでいた私には、
15日の「みんなでニホンGO」はいい番組になりました。
とても勉強になり感激です!
「じゃん」は、ずっと気にしながら育ってきた浜松っ子です。
これでスッキリしました(笑)
投稿: しん | 2012年5月15日 (火) 14:33
うれしいコメントをありがとうございます。
こちらも気分がいいです。
スッキリです。
投稿: いっぱい道草 | 2012年5月15日 (火) 17:15
お久しぶりです!
もうすぐ運動会ですね。 先生どのへんにいますか?
あと くりの君をよろしく! 友達です。
でわ 運動会で会えましたら。
投稿: りょういち | 2012年5月23日 (水) 21:18
お久しぶり。
運動会が近づいてきたね。
1年生のところにいると思うよ。
再会が楽しみです。
投稿: いっぱい道草 | 2012年5月24日 (木) 05:23
神奈川の武将が愛知を訪れた時に、三河弁を覚えて
神奈川に持ち帰り方言を広めたんじゃないんですか?
ていうか、「じゃんだらりん」が出て来ないってw
投稿: 名無し | 2012年7月31日 (火) 09:31
私も「じゃん」が昔からの言葉だと思っていましたが、
案外最近生まれた言葉かもしれませんよ。
明治時代とか・・。
武将の頃は、きっと今とは別次元の言葉を使っていたのでは。
でも基本的に、じゃんの発祥の地は愛知だと思いたいです。
「だら」「りん」はこれからの研究。
コメントありがとうございました。
投稿: いっぱい道草 | 2012年8月 2日 (木) 20:54
読ませてもらいました。
勉強になりました。
投稿: マサ | 2019年5月23日 (木) 18:31
それはよかったです。
こちらも、以前の記事をもう一度読む機会を得て
よかったです。
投稿: いっぱい道草 | 2019年5月24日 (金) 03:23