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2010年7月18日 (日)

「~じゃん」発祥の地はどこ?その3/ことばおじさんの連載

  

(前投稿のつづき)

「~じゃん」の発祥地について、

「ことばおじさんの気になることば」というサイトに連載がありました。

書いているのは「ことばおじさん」の梅津正樹さんです。

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一つ一つ読んでいくと、15日の「みんなでニホンGO」の内容は、

梅津さんの調べたことがベースになっているんだなと思いました。

梅津さんは「みんなでニホンGO」にレギュラー出演中です。

一部引用します。

     

    

じゃんの道

http://www.nhk.or.jp/a-room/kininaru/2003/12/1205.html

「それいいじゃん」など、主に若者が使う「じゃん」。

「~ではないか・~じゃないか」が短くなり、

さらに「か」が落ちて「じゃん」になったと言われています。

横浜の方言だと思っている人が多いかもしれませんが、

実は静岡県でも古くから使われています。  

   

じゃんの道~第2弾

http://www.nhk.or.jp/a-room/kininaru/2003/12/1219.html

山梨県の方言に詳しい小林是綱(ぜこう)さんに伺ったところ、

山梨には「じゃん」について書かれた最も古い文献があることがわかりました。

明治38年(1905)、我が国初のグラフ誌「風俗画報」で、

民俗学者の三田村 鳶魚(えんぎょ)が記した「甲斐方言考」です。

そこには『ジヤン~ソオジヤン、イイジヤンはジヤナイカと云ふに同じ 

處(ところ)によりてはジヤンといはずしてジヤァともいへり』と書かれています。

甲斐とは現在の山梨県のことですから、

百年以上前には「じゃん」が山梨の方言にあったことがわかります。    

    

じゃんの道~第3弾

http://www.nhk.or.jp/a-room/kininaru/2003/02/0213.html

長野県も江戸時代から生糸の生産がさかんで、

甲州街道の下諏訪から八王子を通って横浜へと運んでいました。

では、横浜の「じゃん」は長野からもたらされたのでしょうか?

残念ながら長野には明治時代の文献が見つからなかったので、

文献上は山梨の方が先に使われていたことになります。

しかし、真相はわかりません。

「じゃん」は一体どこから運ばれてきた言葉なのでしょう。謎は深まるばかりです。
   

     

じゃんの道~第4弾

http://www.nhk.or.jp/a-room/kininaru/2003/02/0220.html

これまでの放送で、静岡や山梨・長野で使われていることがわかった「じゃん」ですが、

実は1000キロ離れた九州でも使っていることが判明しました!

特に、長崎県五島列島の福江島では、

年配の方ほど「じゃん」「じゃかん(じゃんを強めた表現)」を使っています。  

    

じゃんの道 静岡発

http://www.nhk.or.jp/a-room/kininaru/2004/04/0421.html

取材をすすめるうちに “静岡県清水-山梨県甲府” というルートが見えてきました!

ここは古くから富士川を通しての交流が盛んで、

清水には山梨県の所有する土地(飛び地)もあります。

山梨県出身で現在、清水に住んでいる男性は、

『山梨では明治生まれの祖父も使っていた。清水に来て、こっちでも使うんだ!と驚いた。』と話してくれました。

江戸時代には既に交流のあった、静岡清水と山梨甲府。   

    

じゃんの道 山梨発

http://www.nhk.or.jp/a-room/kininaru/2004/04/0422.html

じゃんは山梨でもよく使われる方言の一つで、

話し言葉だけでなく、町の中でも「じゃん」の文字をみかけます。

多目的施設『甲府アルジャン』!観光地『みるじゃんの丘』!などなど。   

     

じゃんの道 長崎発

http://www.nhk.or.jp/a-room/kininaru/2004/04/0423.html

関東から1000キロ以上も離れた長崎で使われる「じゃん」。

静岡や山梨とのつながりを探していたところ、

島原南部の領主、有馬晴信がキリシタン大名だったため“山梨”に幽閉されたという話や、

明治時代に島原の農民が“山梨”にジャガイモの開拓民として入植したという資料を見つけました。

こういったことから「じゃん」がつながったことも想像できそうですね。

なかなか深い「じゃん」。   

      

     

「~じゃん」が三河弁で、発祥の地だと思い込んでいた私には、

15日の「みんなでニホンGO」はいい番組になりました。

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「~じゃん」発祥の地はどこ?その3/ことばおじさんの連載を参照しているブログ:

コメント

とても勉強になり感激です!
「じゃん」は、ずっと気にしながら育ってきた浜松っ子です。
これでスッキリしました(笑)

うれしいコメントをありがとうございます。
こちらも気分がいいです。
スッキリです。

お久しぶりです!
もうすぐ運動会ですね。 先生どのへんにいますか?
あと くりの君をよろしく! 友達です。
でわ 運動会で会えましたら。

お久しぶり。
運動会が近づいてきたね。
1年生のところにいると思うよ。
再会が楽しみです。

神奈川の武将が愛知を訪れた時に、三河弁を覚えて
神奈川に持ち帰り方言を広めたんじゃないんですか?

ていうか、「じゃんだらりん」が出て来ないってw

私も「じゃん」が昔からの言葉だと思っていましたが、
案外最近生まれた言葉かもしれませんよ。
明治時代とか・・。
武将の頃は、きっと今とは別次元の言葉を使っていたのでは。
でも基本的に、じゃんの発祥の地は愛知だと思いたいです。
「だら」「りん」はこれからの研究。
コメントありがとうございました。

読ませてもらいました。
勉強になりました。

それはよかったです。
こちらも、以前の記事をもう一度読む機会を得て
よかったです。

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