「見えないものを見えるようにする」発問
4月21日。「ここでも道草」3回目の誕生日。
1610回目の投稿。すっかり生活の一部になっているブログです。
「教育トークライン 2010.4. No366」を読みました。
最近おろそか気味の「発問づくり」をちゃんとやらないとなと思わせてくれました。
谷和樹先生の文章の引用。
このような発問をオリジナルで生み出すためには、いくつかの条件が必要だ。
第一に、そのテーマに関する深い教材研究である。(中略)
数十冊の関連書籍を読み、
ノートへの書き込みが数冊になっているような教材研究。
それを、何度も通ってこなければ無理だろう。
第二に、その知識を「発問の形」に変換するセンスである。
(中略)
第三に、それでは、どのようにしてそのようなセンスを磨くのかである。
そのコツの一つは、「見えないものを見えるようにする」という意識だ。
写真を見たときに「子どもにとって『あれども見えず』のものはどれか」を考えるのである。
そのためには、一枚の写真から百の発問を考えるような研究が必要である。(41p)
百の発問を考えるのは、「あれども見えず」を教師が見つけるためなのだと納得。
教材研究は何歳になっても手を抜きたくないと思いますが、
上記のレベルまではほとんどできていません。でもできるだけやる。
「教材研究」という4字熟語は、教師の頭にずっとこびりついている言葉だと思います。
「見えないものを見えるようにする」発問は大事だと思うし、
そんなエネルギーを持った発問をオリジナルでつくりたいです。
谷先生は向山氏の発問を分類し、次の3つに分類しています。
<1> 体験をたくさん出させ、条件を設定させる発問
<2> 選択させる問いかたで価値判断を問う発問
<3> 時間軸や空間軸をひろげ、見えないものを見えるようにする発問(42p)
こういう型を示してくれるのはありがたい。
<1><2>のような発問を織り交ぜながら、<3>の発問をメインで出せるような授業を目指したい。
同じ本の中で、河田孝文先生も、次のように書いています。
パソコン導入によるビジュアルな授業がスタンダードになりつつある。
きれいな画面の授業が量産されている。
それはそれで望ましいことだ。
しかし、授業コンテンツ作成にほとんどのエネルギーが注がれ、
発問づくりが手薄になっている授業をよく見る。
だから、授業がプレゼンテーションになってします。
発問づくりは、コンテンツ作成以上のエネルギーを注ぐべきである。
発問づくりの修業をすべし。(55p)
この本を読んで、
発問づくりにはっぱをかけてもらったのが収穫でした。
3回目のブログ誕生日,おめでとうございます。
こまめに更新されている道草さんならではの記事量ですね。
吉野ヶ里の事もとても勉強になりました。記事はいつも読ませていただいているのですが,自分の方は更新ままならず…です。
これからも無理せず,道草さんのペースで続けて行かれますように。
投稿: ふっとわーく | 2010年4月21日 (水) 19:53
ついついやりすぎて失敗してきた過去があるので、
無理せずに長続きさせたいと思っています。
楽しんで書いています。
ふっとわーくさん、コメントをありがとうございます。
投稿: いっぱい道草 | 2010年4月22日 (木) 04:37
おめでとうございます。しかし、すごい投稿量ですね。
継続は力なりって、このことですね。
生活の一部になったって、わかる気がします。
今後ともよろしくお願いします。
投稿: ムッシュ | 2010年4月22日 (木) 05:11