初めて荘川桜に花が咲いた
校庭に小さな荘川桜が1本あります。
傍らには看板があります。
こう書いてありました。
この桜は、岐阜県荘川村の御母衣ダム湖畔に移植された
「荘川桜」の実生から育てた2世桜です。
「荘川桜」は昭和35年、電源開発株式会社の御母衣ダム建設によって
湖底に沈む運命にあった樹齢400年余年のアズマヒガンの巨桜2本を、
同社高碕達之助初代総裁が、ふるさとを失う人々の心のよすがにとの思いから、
桜博士笹部新太郎氏に依頼し、関係者の協力により世界の植樹史上例を見ない大移植を行い、
奇跡的に活着を果たしたものです。
岐阜県天然記念物に指定されています。
また、この物語は水上勉の小説「櫻守」にも取り上げられました。
アズマヒガン
落葉高木。本州・四国・九州の山地に自生。
強健で長寿なので各地に古木や名木として残っている。
早咲きで、彼岸の頃に咲くためにこの名がある。
花は一重で紅紫色で純白色まであり、葉が出る前に開花する。
3月11日にこの荘川桜につぼみがあることに気がつきました。
そして 3月15日には咲いていました。
それも咲いているのはこの花だけ。
この花は貴重だったことを後で知ります。
学校の花壇を世話している方に教えてもらいました。
この荘川桜は今まで花をつけたことがなかったそうです。
昨春この学校に転勤してきた時に、確かに葉っぱだけの荘川桜でした。
それはもう花がすんでしまったのだと思っていました。
たった2輪の花でしたが、初めて咲いた貴重な花でした。
来年の春はもっと花をつけると思います。
それを予感させる2輪の花です。
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