クマは「冬眠」ではなくて「冬ごもり」
理科で冬の生き物の様子を教えています。
植物編が「冬芽」なら、動物編が「冬眠」
冬眠する生き物にはどんなものがあるか・・・知っているようで知らないことが多かったです。
コウモリは冬眠するのか?
カメは?
どちらとも冬眠します。
今回わかりました。
ところが、クマは「冬眠」ではなくて「冬ごもり」だそうです。
それは知らなかった。
そもそも「冬眠」とは?
国語辞典には次のように書いてありました。
季節的な低温に対して動物がとる生活を休止した状態。
カエル・イモリ・蛇などの陸生の変温動物や、ハリネズミ・ヤマネ・コウモリなどの恒温動物にみられる。
クマなどの冬ごもりは体温低下がわずかで、睡眠状態に近い。
もう少し詳しく、わかりやすい説明が、次のサイトにありました。
「のぼりべつ熊牧場」http://www.kamori.co.jp/bearpark/event_and_attraction/digest2009/01/index.htm
動物には変温動物と恒温動物に分けられ、
変温動物はカエル・ヘビ・トカゲ・カメなどの爬虫類や両生類がいます。
これらの冬眠はカエル型冬眠と言って、
冬になると外気温にあわせて体温が下がり、
土の中で仮死状態になって冬を越します。
恒温動物は、外気温が変わっても体温を一定に保つ動物なのですが、
コウモリ・シマリス・ハムスターなどはコウモリ型冬眠と言い、
冬の体になると外気温にほぼ近い温度(0℃近く)まで体温を下げ、
昏睡状態で冬を過ごします。
それではクマはどんな冬眠の仕方をするのでしょう?
クマはコウモリ型冬眠と違って体温は平常時より5℃くらいしか下がらず、
うつらうつらの状態で寝ています。
ですから、大きな音や振動などの刺激ですぐに目を覚まします。
このことから、クマ型の冬眠は本当の冬眠ではなく「冬ごもり」と呼ばれてきました。
しかし最近の研究の結果、クマも他の冬眠動物と同じ様な体の働きをすることもわかってきました。
クマと他の恒温動物の違いは・・・
クマは、しっかり餌を食べて体にエネルギーをためて100日あまり眠り続けます。
その間食べ物をとらないし、フンもオシッコもしません。(どうなっているんだ?)
他の恒温動物は、途中で目覚めて体温を上げ、ためておいた餌を食べたりして、
また眠るという「中途覚醒(かくせい)」があるそうです。
なかなか「冬眠」の奥が深い。
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