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2009年11月13日 (金)

「せかせか」の「せ」

10月に1年生の国語の研究授業に参加。

教材は「サラダでげんき」(角野栄子作)でした。

ぞうが「せかせか」動く場面で、

「せかせか」とはどういう動きか動作化で表現しようとしていました。

象と「せかせか」が似合わないために、

子どもたちが、「せかせか」の意味をとらえにくそうでした。

授業中に、私が気になったのは、

「せかせか」の「せ」

「せく」「せわしい」など、急いでいる状態の表現によく出てくる「せ」

この「せ」は、いったい何だ?調べたくなりました。

サイトを調べましたが、わかりませんでした。

本に当たることにしました。

いい本に出会いました。

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上の本に「せかせか」のことを書いた章がありました。

    

ただ、どうにも読み取れない部分があるため、

この本を参考にして、次のようにまとめてみました。(文責は私です)

「せ」は「狭い」という意味をもつ言葉。

「浅瀬」の「瀬(せ)」も川底と水面の間が狭いことから生まれた言葉。

浅瀬をせき止めて、狭い所に水を流すと、流れが急になります。

われもわれもと流れる様から、「競(せ)る」「競(せ)り合う」が生まれました。

この「せ」も狭いの意味からきたようです。

「急(せ)く」も、ここらが語源だと思います。

「せく」を2つ重ねたのが、「せかせか」のようです。

※「浮く」を2つ重ねたのが「うかうか」になるのと同類。

    

結論。

狭いところを流れる水の流れから、「急(せ)く」が生まれました。

その「せく」が2つ重なって、「せかせか」ができました。

意味は、「動作や言葉などがせわしくて落ち着きのないさま」です。

    

いかかでしょう?

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